第88回2026年、「centerline」を 引く」トロントの多様性をクリエイティブに楽しむ
毎年、年末になると翌年の目標を書いています。ただ、2026年はこれまでとは少し意味が違います。数字や案件の話以前に、「自分は何者なのか」をはっきりさせたいと思ったからです。
自分はこれまで、音楽・アート・イベント・海外・新規事業と、かなり振り幅のある仕事をしてきました。それは間違いなく自分の強みでもある一方で、時に「何をやっている人なのか分かりづらい」という弱点にもなっていたと思います。
40代に入るこのタイミングで、「やれることを増やす」のではなく、「戻ってこられる一本の線」を引く必要があると感じました。それを僕は「centerline」と呼ぶことにします。
2026年の柱は明確です。自分名義の看板IPをひとつ固定化すること。「あ、それトムのやつですよね」と言われる企画を、毎年続けられる形で持つ。数よりも、名前がつくかどうかを重視する。
音楽か、カルチャーか、思想か。あるいはその全部かもしれません。日本のカルチャーを海外文脈に翻訳すること、点在していた活動を編集し、構造として残すこと。その中心に立つ役割を、もう曖昧にしないと決めました。
同時に、「やらないこと」もはっきりさせます。名前の残らない単発仕事、説明に時間がかかりすぎる企画、「面白そうだから」だけで引き受ける案件。これらは、centerlineから離れる行為です。
仕事の軸が定まると、不思議と私生活も整理されていく。家族との時間、情報との距離から一歩引くこと。表のcenterlineがあるからこそ、裏のcenterlineも守れる。
2026年は、何かを派手に変える年ではない。ただ、自分の中心線を研ぎ澄まし続ける一年にしたい。迷ったときは、こう問い直すつもりです。
「それは、centerlineに近づいているか?」カナダをつなぐ光を灯し続けたいと思います。















