Eye Capture #015

310 Gerrard st E
やっと夏らしくなって来たトロントですが、湿度が低いので直射日光にさえ当たらなければ外を歩くのも楽しいものです。今日ご紹介するウォールペイントは私のお気に入りの1つです。
地面から手がにょきっと…にょきっと出ています(笑)。小さい手、大きい手、白い手、黒い手…ここに描かれている9つの手はどれも違ってユニーク。背景の碧と合間ってそのどれもが天に向かってかざしているように見えます。私がこのペイントを初めて見たとき思ったのは、なんて美しいんだろうな、と。そしてそれと同時に金子みすゞさんの「わたしと小鳥と鈴と」の最後の一節、「みんな違ってみんないい」を思い出しました。ここトロントは人種のるつぼ、ユニークなことは素晴らしいこと、みんな違うから面白いんだ、みんな同じように手を伸ばせるんだ、と言ってくれてるみたいで励まされる思いでした(別に落ち込んでいたわけではありませんが)。わたしの1番のお気に入りの手は、写真左から2番目のヘナタトゥーが施された手。細部まで細かく描かれていてすごく魅力的に感じます。皆さんはどれがお気に入りですか?
ここトロントにはこういったトロントらしさがあらわれているウォールペイントがいくつもあります。以前紹介したチャーチストリートにあるプライド、LGBTの様子が描かれたウォールペイントもまた然り。誰が描いたかは知りませんが、ここにもカナディアンの愛国心が現れているのでは?と思ったりしたのでした。
まだまだ日の長いトロント、たまにはTTCを使わずに歩いてみては?きっとあなたの目に留まるウォールペイントが見つかるはず。
Shiny
大学在学中に参加していた東京英語劇連盟を通じ、卒業後のカナダ行きを決める。現在は語学力のみならず真のコミュニケーションスキルを身につけるべく現地の団体にも参加しながらカナダでの生活2年目を迎える。趣味のカメラで自分の見たものをいかに美しく収められるかを模索中。