過激なパフォーマンスで衝撃と衝動を与え続けるスリーピース・ロックバンド Guitar Wolf インタビュー

1987年に結成され、来年結成30周年を迎える3人組のロックバンドGuitar Wolf。革ジャン、革パン、サングラスがトレードマークの彼らはデビュー以来独自の強烈な楽曲やパフォーマンスでロックンロール界にインパクトを与え続けてきた。日本だけでなくアメリカやヨーロッパでも人気が高く1990年代から世界中をまわりながらライブをし続けている。
そんな彼らが今回、今年5月発売の最新アルバム「チラノザウルス四畳半 T-REX FROM A TINY SPACE YOJOUHAN」を携えて北米ツアーを開催した。ツアーは8月26日~9月17日まで行われ、アメリカ、カナダのライブハウスを熱狂させた。トロントでのライブは9月6日に行われ、そのパフォーマンスは終始会場を沸かせるものだった。
アルバム名にちなんでチラノザウルスの被り物をし、歓声の中登場したGuitar Wolfは、一曲目の「チラノザウルス四畳半」から全力のパフォーマンスを見せた。ライブ中は観客の頭の上に乗ったり、被り物の上からお酒を飲んだりと、彼らならではの過激な演出でライブハウスはGuitar Wolf一色となっていた。今回そんな大迫力のライブをしたGuitar Wolfのボーカル・セイジにこれまでの音楽活動から今後の展望についてなど語ってもらった。



今回トロントに来られるのは何回目ですか?
俺たちはもう北米に進出してから23年間になるので、トロントへは20回以上来ているんじゃないかな。毎年やるツアーではトロントが必ず入ってるからね。毎年違うトロントのライブハウスでライブをさせてもらっているよ。
Guitar Wolfさんは日本だけでなく、90年代からヨーロッパや北米など世界を股にかけてご活躍されていますが、日本でやるライブと海外でやるライブに違いは感じますか?
もちろんライブをやる以上は同じだけど、やっぱり海外に来ると気持ちがタフになるかな。こっちで働くことと同じだと思うけど、日本を背負うような気持ちが出るね。
曲作りをする時に大切にしている事はありますか?
なるべく人が作らないようなタイトルの曲を作りたいと思ってるね。まぁみんな作っている人はそう思ってるかもしれないけど、自分もそのうちの一人だね。
来年2017年には結成30周年を迎えられますが、今後の目標や挑戦してみたいことがありましたらお聞かせください。
もちろん新たにかっこいい曲を作っていくことは結成当時からの目標なんだけど、今の目標としては、アフリカだけはまだライブで訪れたことがないから、エジプトでライブをやることかな。Live at Egyptというのを作りたくて、ジャケット写真はピラミッドの前でバイクみたいにラクダに乗っている俺たちの写真にしたいね(笑)。そんな作品を作るのが夢だね!
Guitar Wolfさんにとって、音楽を通して一番伝えたいことは何ですか?
衝撃と衝動だね。言葉で何かを伝えるとかいうことは思っていないけれど、俺たちの音楽を聴いてもらって、何か聞く人も欲する衝動を得てもらえればいいな、と思っているよ。
カナダへ来ている留学生やワーキングホリデーの方々にメッセージをお願いします。
男の子はちゃんと金髪のお姉ちゃんをモノにしなさい、女の子は金髪のお兄ちゃんに騙されないように!かな(笑)特に男の子は、海外で見るとあんまり勇気がないような気がするんだよね。女の子の方が積極的で、色々経験して言葉も上手くなったりしていると思う。活動的・行動的で素晴らしい。対して男の子は縮こまっている気がするから、もっと金髪のお姉さんにガンガンいけるくらいの気合いで頑張ってほしいね!(笑)

Guitar Wolf
 guitarwolf.net
1987年に結成されたスリーピース・ロックバンド。セイジ(Vo, Gt)、トオル(Dms)、U.G(Vo, Bs)の3人からなり、3コードを基本としたシンプルなロックンロールを得意としている。日本よりも海外でのリリースが早く、さらに1990年代から海外でのライブ活動もしていたので、日本だけでなく海外での評価も非常に高い。













