心がほっこり温まるニュース集
TORJA新年号身も心もあったまろう特集
謹賀新年。今年は暖冬のトロントですが皆様いかがおすごしでしょうか?
心があたたまるモノ・コト・トコロがたくさん溢れ出てくる2016年になりますようと願いを込めて、また暖冬といっても必ずや寒くなるトロントの冬に備えて特集はあったまろう系のコンテンツを用意しました。身も心も暖かいほっこりするような1年になりますように。
カナダ発 編集部選 2015年を振り返って
心がほっこり温まるニュース集
ここのところ、エル・ニーニョ現象の影響で暖冬ですが、そろそろ冬も本番を迎える季節。新年を迎えたところで昨年を振り返る意味も込めて、思わず笑顔がこぼれてしまうようなニュースを集めてみました。寒くなる前に是非ともこれらのニュースで心を温めておきましょう。今年もたくさんイイことがありますように…
■ 1月
1. 新聞紙上でプロボーズしたカップル、めでたく結婚
2014年のバレンタインデー付けトロントスター紙上で公開プロポーズの末、晴れて婚約に至ったベン・ローガルさん(29)とエマ・グロスバーグさん(29)が2015年の1月10日に正式に夫婦となり、めでたくゴールインを迎えた。この企画は、トロントスターがバレンタインデーを更に素敵な日にするためとして、読者1名にビデオでの公開プロポーズ並びに当紙一面ニュースとして公表する機会をプレゼントしたもの。見事当選者となったローガルさんは、交際中であったグロスバーグさんにその想いの丈をビデオ上で熱弁。グロスバーグさんは、すぐさまプロポーズを受諾したと言う。二人は、オンタリオ湖を望むオンタリオ・プレイス内アトランティスにて挙式。婚約後、一年未満での結婚となった。
2. コーンウォールの警察、緊急応答で結婚指輪を取り戻す
1月末に家庭内で発生した緊急応答への任務に当たった警察官2名の対応が嬉しい波紋を呼んだ。認知症の妻を介護している夫が生活面でも限界に達し助けを求めたのに応じた警察官らは、現状をアルツハイマー・ソサエティ・アンド・コミュニティ・ケア・センターに通知後、警察署にて募金を呼びかけ$150前後の食料品をプレゼント。更には老夫婦が質に入れていた結婚指輪を買い戻すに至り、夫婦にとって願ってもないプレゼントとなった。助けの手を差し伸べた9人の警察官と5人の一般職員らの行いは市議会に報告され、スタンディング・オベーションの賛辞を受けた他、後日、警察局からも感謝状が送られた。彼らはメディア等に対し頑なに匿名を希望し、称賛を謙虚に受け入れたという。
■ 2〜3月
3. トロント各地で親切の花が咲く
2月から3月にかけて“Kindness week”が開催された。2月9日~15日は“Random Acts of Kindness Week”が開催。トロントでは、朝の通勤時に声をかけられて立ち止まった人に200ドル分のVISAギフトカードをプレゼントするという企画を実行。何人もの人が素通りする中、ようやく立ち止まった幸運な女性がギフトカードを手にした模様がグローバル・ニュースTVにて放映された。また、3月1日~6日にかけては、トロント主体の“Kindness Week”が開催。こちらはThe Human Kindness Projectと題して市内の各学校生徒や教師がトロント市議会、そしてトロント市教育委員会との協同で2014年度から開始した啓蒙活動。昨年はTTCの主要駅で高校生がお菓子を配ったり、貧困のため学校へ昼食を持参できない子供たちのために食べ物をバックパックに詰めて送る“Blessings in a Backpack”と呼ばれるプロジェクトに参加するなどして、多くの人に笑顔と優しさを送り届けた。両イベントは今年も開催され、”Random Acts of Kindness Week”は2月14日~20日まで、”Kindness Week” は2月28日~3月4日まで開催される。
■ 5月
4. ホッケーチームのオーナー、一般公募に対し感謝の辞
NHLホッケーチーム「オタワ・セネターズ」のオーナーが以前公に広く呼びかけた協力に対し感謝の辞を述べた。セネターズのオーナー、ユージン・メルニック氏(56)は4月末頃、肝臓関連に異常が見つかり入院。重症と診断され肝臓移植手術を余儀なくされたが、肝心の臓器提供者が見つからず困り果てていたところ、友人と親族に説得され提供者を公募することに。その結果、500人以上もの提供者が呼びかけに応じ、手術に至ることができた。肝臓移植の場合、死亡者からの臓器提供では死亡者と患者の血液型が完全に合致する必要があるが、生存者から肝臓移植をする場合その必要性がない。メルニック氏の場合、血液型がAB型であることから死亡者からの臓器提供が難航していたが、提供者を公募したことで問題が解決。無事手術が成功した。この一連の支援に対し同氏は、「私と家族にとってどれだけあなたがたのサポートと思いやりがありがたいものか、筆舌に尽くせぬものがあります。心より深く感謝申し上げます。」と述べた。
■ 6月
5. カナダ女子サッカーW杯、なでしこ銀と大健闘
6月6日から7月5日にかけてカナダで行われたFIFA女子ワールドカップにて、日本チームが銀メダルに輝く大健闘を見せた。前回の2011年W杯で優勝を果たしているなでしこジャパンは、今回もその期待を背負い6月1日にカナダ入り。順調に勝ち進み、大会最終日の決勝戦にて強豪アメリカと対戦。惜しくも敗れチームとしての優勝は逃したものの、なでしこジャパンの活躍は大きく評価され、宮間あや主将が優秀選手としてブロンズボールを受賞した他、オールスターチームに宮間選手を含む日本代表選手が4人選ばれるという快挙となった。今大会の成績に対し、佐々木則夫監督は日本サッカー協会に対し「4年前の大会で優勝して、今回再び決勝まで来たことは評価できる大きな収穫です。日本の多くの少女たちがサッカーを始めてくれることになると期待しています。」とコメントしている。
6. 東北被災地の学生対象にカナダ留学奨学金制度
今年で東日本大震災から5周年を迎えるにあたり、カナダ大使館は被災地の学生向けに特別奨学金プログラムを実施している。岩手、宮城、福島各県の高校生、またはそれ以上の高等教育機関の学生で、カナダの該当教育機関に短期留学する者を対象に、授業料、滞在費、往復航空運賃等の30万円が給付される。在日カナダ大使館では、今後の日加関係を更に発展させるため、2010年に「日加リーダーシップ基金」を創設。この一環として以前にも被災地の学生150名に1か月間のカナダ留学を提供している。これらのプログラムは、被災地の若者にカナダで学ぶ機会を提供することによって、地域復興の中心となり日本に希望と勇気をもたらすだけでなく、更には世界をもリードしていってほしいという願いが込められている。
■ 8月
7. トロント、世界で最も住みたい都市に選ばれる
トロントが世界で最も住みたい都市ランキングにて第1位に選ばれた。経済誌エコノミストのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが公表したランキングでは、安全性、住みやすさ、物価などを総合した平均値でトロントがトップに輝いた。特に安全面が大きく評価され、世界では8番目に、また北米では最も安全な都市としてランクインした。また、建築・デザイン系月刊誌「メトロポリス」のランキングでも1位に選ばれ、その理由として近年トロント市中で進められている開発計画が高く評価された。評価の基準として、多様な人種のニーズに応えた住宅や都市デザインが進められていること、交通の利便性が向上する見込みであること、自然保護区域を保存する都市開発を進めていること、また市の全面的協力と共に更なる開発が期待されることを挙げている。今後、トロントはより活発、安全、そして魅力的な都市になると予想できそうだ。
8. カルガリーのタクシー運転手、乗客に1万ドル届ける
タクシーの車内に置き忘れた大金が無事に乗客に返却されるという奇跡が起きた。タクシー運転手のモハメド・カワジャ氏は、カルガリー国際空港から乗客を乗せホテルまで送り届けた後、車内に乗客の航空券とバッグが置き忘れられていることに気づき、バッグの中身を確認したところ、現金1万ドルを発見。様々な手段を尽くし、ついに持ち主を探し出し無事返却。この乗客はカレッジに通う息子を訪ねてカルガリーにやって来た中国人家族。家族は運転手の善意に対し800ドルの謝礼金を受け取るように強く要求。カワジャ氏は仕方なく謝礼金を受け取ったという。地元メディアに対し、カワジャ氏は「忘れ物があった時には、持ち主の元に返却するよういつも心がけている。私は私の仕事をしたまでのことです。」と答えている。
■ 9月
9. エアカナダのパイロット、国際線迂回で犬を救助
エアカナダのパイロットが、乗客の命を救うために国際線を迂回するという出来事があった。乗客の名は、シンバ。7歳のフレンチブルドッグ。シンバが乗っていたのは、イスラエル、テルアビブ発トロント行きの航空機。テルアビブ空港離陸後、同機内の荷物収納庫の暖房システムが故障していることをパイロットが発見。荷物収納庫にシンバがいることに気づいたパイロットは、急遽ドイツのフランクフルト空港へ迂回、緊急着陸。上空の外気温は-50度に達しており、暖房無しでは収納庫の温度が氷点下になるのも時間の問題だと判断しての行動だった。シンバはフランクフルトで別便に乗り換え、無事トロントに到着。予定より75分の遅れ、及び予定外着陸費や燃料費として1万ドルを被っての迂回だったが、パイロットの判断は正しかったとエアカナダ社も認める勇断であった。
■ 10月
10. カナダ国会に初のソマリア系議員が誕生
昨年行われた連邦選挙にてトロント区から出馬したアハメド・フセイン氏がカナダ衆議院議員に当選し、初のソマリア系国会議員が誕生した。フセイン氏は1993年、16歳の時に難民としてトロントに移住。高校卒業後、家族と共に公共団地で暮らしながら、大学へ行く資金を工面するために低賃金労働の傍ら、市議員の下でボランティアとして働いたことがきっかけで、政界に身を置くことに。ダルトン・マッギンティ前オンタリオ州知事(当時議員)のアシスタント、王立カナダ騎馬警察(RCMP) などでの職務を経て、カナダソマリア人議会の会長に就任。トロント市内でも特に貧困などの問題を抱えるレジェント・パーク地区改善に向けレジェント・パーク・コミュニティ・カウンシルを創設。その業績を称えられ、エリザベス女王ゴールデンジュビリーメダルを受賞した。フセイン氏は議員当選にあたりPublic Radio Internationalでのインタビューに応じ、「私はソマリア人である前にカナダ人です。」と述べ、今後もソマリア系カナダ人としてカナダ国家の繁栄に貢献する意思を表明した。

■ 11月
11. 子供たちがホームレスの人たちへジャケットを「奇」付
ノバ・スコシアのハリファックスで一風変わったプロジェクトが街を包んだ。それは、ホームレスの人達へ冬物の衣服を寄付するために、街中の電柱などにジャケット類をくるむというもの。衣服にはそれぞれ「私は迷子じゃありません。もし外で寒くて困っていたら、私を自由に取って温まって下さい!」と書かれたタグがついており、見つけた人が心置きなく持ち去ることができるようになっている。このプロジェクトを実行したのは、タラ・スミス=アトキンさんと彼女の娘を含む女児達。スミス=アトキンさんは、少しでも人の役に立つことができればと毎年ホームレスの人々へのジャケットなどを収集・配達しており、今年は娘の誕生日祝いを兼ねてこの活動を行ったという。スミス=アトキンさん夫婦は2014年にも同様のプロジェクトをトロントで行っており、今年のプロジェクトも既に計画中。奇抜なこの寄付活動に今後も注目したい。


写真提供:タラ・スミス=アトキンさん
12. トロント・ブルージェイズ、大活躍
昨年はブルージェイズファンにとって近年最も熱狂した年であった。更に強力な選手陣を抱えて臨んだ2015年シーズン成績はアメリカンリーグ東地区優勝。プレーオフへと勝ち進み、1993年以来22年ぶりにチャンピオンシップシリーズへの出場権を手に入れた。チャンピオンシップ決勝戦では惜しくもカンザス・シティ・ロイヤルズに敗れたが、長年ぶりの大活躍にチームの人気は急上昇。経済誌フォーブスによると2015年のチーム経済効果は9億米ドルと1991年以来過去最高を記録し、ファンだけでなくチームにとっても大盛況となった。また年末にはオールスターゲームにも出場していたジョシュ・ドナルドソン選手がアメリカンリーグMVPに輝き、ブルージェイズの評価を更に高めるものとなった。2016年、今シーズンの更なる活躍にも期待したい。
13. トロント市議会、貧困に立ち向かう決意
11月初めに開かれた市議会で増加する市内の貧困問題解決へ取り組むプロジェクトが満場一致で可決された。“TO Prosperity: Toronto Poverty Reduction Strategy”と題されたレポートでは市内で貧富の差が近年大きく開き続けていること、そして貧困層が人種、性別、社会的ステータスによって特に大きく偏っている現状を指摘した上で、今後20年間を通して具体的な解決策を提案しそれらを実行することが記されている。鍵となる解決策には、購入可能な価格による安定した住宅環境、公平かつ適切に施すための公共サービスの円滑化と改善、所得や年齢に関係なく全市民が平等に使用できる交通機関、フードバンクや学校を通しての栄養価の高い食事、より安定した雇用形態での職と生活可能な収入、そして州と市をつなぐ行政の構造改革などが挙げられ、子供をはじめ若者や低所得者、高齢者などの社会的弱者の立場に置かれやすい市民を強くサポートするビジョンを掲げている。
14. カナダ全土でシリア難民受け入れを啓蒙
昨年10月の連邦選挙で勝利の末、新しく首相となったジャスティン・トルドー氏がシリア難民受け入れを表明して以来、カナダ各地でこの決断を支持する活動が広がっている。トロント市内の学校では 、シリア難民を自分たちのコミュニティに受け入れトロントでの新生活を支援する“Schools Welcome Refugees”というグループが立ち上げられ、積極的に難民受け入れを啓蒙。“1000 Schools Challenge”としてこの運動に1000の学校が参加することを目標としており、新しい土地で少しでも快適な生活が送ることができるようにコミュニティ単位で難民を支える体制を整えている。また企業も難民支援の計画に参加しており、不動産業ではアパートなどの住宅を難民へ低価格で提供することを提案している他、難民の家族がカナダで無事に生活を始められる資金を寄付する計画に賛同するなど、金銭・物資の面で大きく援助をする姿勢を見せている。カナダ政府が自国への受け入れを発表したシリア難民の数は2015年末までの時点で約1万人、今年2月末までにはまた新たに1万5千人を予定している。
15. トロント動物園にシロクマとパンダの赤ちゃんが誕生
トロント動物園にかわいいニューフェイスが加わった。10月には、ジャイアントパンダのアル・シャンが双子の赤ちゃんを出産。パンダの出産成功はこれがカナダ初。母親パンダは本能的に双子のうち1頭だけに世話を集中させてしまうことから、母親であるアル・シャンが両方の子供に同等に愛情を注ぎ育てることができるよう飼育係が時々世話させる子供を「交代」させる工夫を行っている。一方、11月にはシロクマの双子が誕生。残念ながら双子のうち1頭は産後24時間以内に亡くなってしまったが、もう1頭は健やかな成長を見せている。ジャイアントパンダ及びシロクマの赤ちゃんは共にまだ安定期に入っていないため一般公開はされていないが、ウェブサイトなどで写真や最新情報を入手することが可能。カワイイ画像に癒されること間違いなし。

10月13日、生まれたばかりのジャイアントパンダの赤ちゃん




■ 12月
16. スーパーでアルコール販売がスタート
2015年春に決定したスーパーでのビール販売が12月15日、ついに開始した。それまで特定の店でしか購入できなかったアルコール飲料がこの法律改定によって、より手軽に入手できるようになった。まずはトロント市内の25店舗を含む州内58店舗で販売が開始。キャサリン・ウィン州知事も早速トロント市内のLoblawsでのビール購入に笑顔を見せた。これまでビールの売り上げはほぼThe Beer Storeの独擅場であり、売り上げの内訳が主に海外製造を含む大手ブランドのビールであることなどから批判が絶えなかったが、この改定によりオンタリオ産地ビールの売れ行きが伸びること、またそれがオンタリオの景気に貢献することが期待される。CBCニュースにてオンタリオ地ビール醸造協会の会長はこの画期的な変化に喜びの声を寄せ、将来スーパーの店頭に100種類もの地ビールが並ぶことになるかもしれないと期待を膨らませた。年内には更に100店舗での販売が開始される予定。














