初めての人にも分かりやすい カナダの住宅ローン講座 第1回
本文=内藤洋子(Scotiabank 住宅ローン担当マネージャー)
はじめまして。今月号からカナダにおけるモーゲージの基礎知識を始め、よくお受けする質問などをQ&Aを交えてわかりやすく説明させていただきます。カナダでの不動産購入、モーゲージの規定も日本とは大きく異なります。モーゲージに関しては特に一般論でお話しするのはとても難しいのですが、少しでもこちらで不動産購入をお考えの方のお力になれればと考えております。疑問点、質問などございましたらいつでも日本語、英語、広東語で承りますのでご連慮なくお問い合わせください。
第1回 「モーゲージを組むにあたって」
不動産購入は人生における一番大きな買い物といっても過言ではないと思います。長い年月をかけて返済するものであるからこそ、金利だけを重視するのではなく、自分のライフプランにあったものを自分で管理できるようにすることが大事なのです。カナダでの不動産購入は投資にもなります。信頼できるアドバイザーとともに上手に資産運用をしていきたいものです。今回はモーゲージを組む際の頭金についてアドバイスしたいと思います。
アドバイスその1【頭金を20%貯めるまで待つか5%で組むか?】
頭金が購入価格の20%以上のモーゲージを「Conventional Mortgage 」といい、それ以下のものを「High Ratio Mortgage」といいます。モーゲージは頭金5%から組むことができますが、その際は保証会社に連帯保証をしてもらう条件があります。支払う保証金は、頭金の割合や返済期間「Amortization」にもよりますが、借り入れ金額の1.75%から2.95%になります。この保証金額は一括払いではなく、モーゲージに組み込まれます。
アドバイスその2【実際の数字を使って考えてみよう!】
・例1; $400,000の物件を頭金20%で購入する場合
借入額が$320,000となり、金利を3%とすると月々の返済額は返済期間を30年とすると$1345.93となります。
・例2; 同じく$400,000の物件を頭金10%で購入する場合
借入額は$360,000となり、返済期間を25年とすると保証金はその2%ですから$7,200で、総借入額は$367,200で、月返済額は金利3%で、$1737.76になります。ここで、返済期間を30年に引き延ばすと保証金が2.2%=$7,920に変わり、総借入額は$367,920で、月返済額は$1,547.48となります。
アドバイスその3【一番良いのはどのパターン!?】
上記の例から見ると、20%の頭金があるとしたら保証金も支払わず、返済額も少ないですが、たとえ今、頭金が10%しかなくても、もし20%になるまでに1年以上の年月がかかるとすればその間支払う家賃(平均$1,300とすると年間$15,600になる) のことを考えれば、保証金を支払ってでも購入してしまうほうがいい場合もありますよね。
【まとめ】
カナダの住宅価格は年々上昇しています。しかし今、モーゲージの金利は歴史的にも最低だと言われています。このタイミングで住宅を購入し、効果的に繰り上げ返済をしながらいち早く、モーゲージフリー(完済してしまう)コツを次号ではお話したいと思います。









