初めての人にも分かりやすい カナダの住宅ローン講座 第10回

第10回 「RRSPを始めての住宅購入に使う方法」

今月号では先月お話したRRSPを始めての住宅購入に使う方法をお話していきます。
Home Buyer Plan のすべての条件に当てはまる場合、RRSPを課税対象にならずに引き落とし、頭金やクロージングコスト、改築などに当てることができます。
一人$25000まで、二人の名義でその両方とも条件に当てはまる場合足工$50000まで引き落としが可能です。

では実際これをどのように返済していくのでしょうか?
実際の例を挙げてお話していきます。

2013年9月に家を購入しPPSR$25000を引き出した場合、
返済は2年後、つまり2015年から始まります。このとき引き落とした金額の15分の一、すなわちこの場合では$1667が年間の最低返済額になります。この額を毎年15年間にわたって自分に返済していくということになります。

一年の間いつでも返済が可能ですが、もし最低返済額を下回った場合はその差額が課税対象の収入となります。

たとえば2015年の返済額が$1000だった場合、$667が所得収入となるわけです。
それとは逆に多く返済した場合はその差額を残っている返済期間年数で割った金額を新しい最低返済額とします。

たとえば2016年に$7000の返済をした場合、一年目の$1667と$7000を足すと$8667となり、$25000から$8667を引いた$16333を13年で割った$1256が新しい最低返済額になります。
HBPを利用することによって所得税の負担が軽減され、自分自身への借り入れですので利子がつかないということも大きな利点ですね。引き出す最低90日前に入金されていなくてはいけないという条件もありますので近いうちに住宅購入をお考えの方はぜひご相談ください。

住宅ローンに関しましてはニュースがない限りほとんどのことを網羅したと思います。来月号からは少しほかの銀行業務についてお話したいと考えております。

本文=内藤洋子(Scotiabank 住宅ローン担当マネージャー)