初めての人にも分かりやすい カナダの住宅ローン講座 第5回

本文=内藤洋子(Scotiabank 住宅ローン担当マネージャー)
第5回 「モーゲージ審査の流れ。」
今までカナダにおけるモーゲージがどういうものかという基本事項をお話してきましたが、今回は実際にモーゲージを組む際に必要な審査の手順と流れ、注意点についてお話したいと思います。
モーゲージを組むにあたって必要なものは、それぞれのケースによって提出書類などに違いがあります。ここでは最も一般的なケースを挙げていきます。
- まず必ず必要なのはクレジット審査です。これは信用履歴を調べるもので、住宅ローンに限らずローンを組む際に借入額や金利の目安になるとても大事な審査です。これにはSINナンバー(Social Insurance Number)と運転免許証などの身分証明が必要になり、これによって住所や就職先などの履歴や債務の有無などがわかります。 カナダのクレジットカードを持っていると確実に履歴はありますが、お持ちでない場合でも、家賃や電話代などを定期的に支払いしている場合、クレジットカードがなくても履歴がある場合があります。いずれにしても履歴が少ないとローンの融資対象にならないこともありますので、履歴を作っておくことは大事です。
- それから雇用レターと給料明細が必要です。これに基づいて収入、債務の割合を計算し、可能な借入額を決定します。モーゲージの月返済額、固定資産税、光熱費 あれば管理費や他のローンの支払いを足したものが収入の40%を超えないことが条件ですが、クレジット審査によって割合が変わることもあります。 ここで、もし自営業やコントラクトのお仕事をされている場合は、ビジネスが2年以上継続していることが条件になりますので、ビジネスライセンス、会社の登記事項証明書が必要になります。 新移民の方や就労ビザのかた、海外からの不動産投資をお考えの方は収入証明が必要ない場合もありますのでお問い合わせください
- 頭金証明頭金はカナダの金融機関にクロージング前最低30日間あることが望ましいです。日本からの送金の場合時間がかかることも予測されますので不動産購入のご予定がある場合、早めに手続きすることが大切です。
- 購入契約書(Purchase agreement)
- 購入物件のMLS リスティング これは購入物件の基本情報を得るため(固定資産税、管理費など)必要になります。
これらの書類を元にモーゲージ申請書を作成します。申請後約48時間以内には申請が通ったか否かがわかります。本審査が通りましたら担当のアドバイザーとともに金利、契約内容など詳しく決めていきます。
以上簡単な本審査の流れをお話しましたが、一般論でお話できないケースも多々ありますので、まずは金融機関のアドバイザーにご相談ください。
来月号では『賃貸か購入か?』のテーマで例を挙げ、数字を見ながらお話したいと思います。












