カナダワインの魅力 #02
June’s Vineyard Chardonnay 2012
こんにちは!カナダ産ワインのインポーターのジェイミーです。母国カナダのワインを、多くの皆さまに楽しんでいただきたく、カナダ産ワインに関する情報をお届けしています!
世界第2位の広さを誇るカナダの国土には、美しく雄大な自然の中、ブドウ栽培に最適な条件が整った、素晴らしいワイン産地がいくつかあります。主要な産地は2か所で、“ナイアガラの滝”からほど近い、オンタリオ州のナイアガラ半島と、バンクーバーから400㎞ほど内陸に入ったところにある、ブリティッシュコロンビア州オカナガン渓谷です。今回は、オンタリオ州ナイアガラ地方に注目します。
ナイアガラの滝で有名なナイアガラ地方は、カナダを代表するワイン産地でもあります。カナダ最大の都市トロントから車で南西に約1時間半(滝からは30分ほど)、オンタリオ湖に面した一帯はナイアガラ半島と呼ばれ、ゆるやかな丘陵地に沿って広がるブドウ畑の先に、豊かに水をたたえるオンタリオ湖を臨む景勝地。のんびりとワインを堪能するのに絶好の場所です。
この地域の丘陵地形を形成しているのは、ナイアガラエスカープメントと呼ばれる断層。オンタリオ湖岸と並行するように高さ200mほどの段差が壁のように続いています。この断層が湖から吹く風を受け止め、湖畔から斜面地に広がるブドウ畑に新鮮な空気を送り込み循環させるので、夏は涼しく冬も冷えすぎない、ブドウ育成に適した環境を作り出しているのです。また、この一帯は昔海底だったとされ、ミネラル分豊富な水はけのよい石灰岩質をベースにした土壌。氷河期に浸食を繰り返した結果、多様な成分の土壌で組成され、畑ごとの個性を活かしたワイン造りが盛んです。テロワール(土壌や天候等を含む栽培環境)を活かし、多くの品種が栽培されています。また、零下10度以下にまで下がる冬の気候を活かし、アイスワイン造りも広く行われています。
次回は、ナイアガラ地方で特におすすめのワイン品種についてご紹介したいと思います!
今月のおすすめワイン
ジューンズヴィンヤード シャルドネ 2012 (サーティーンス ストリート ワイナリー)
June’s Vineyard Chardonnay 2012 (13th Street Winery)
ナイアガラにある13thストリートの醸造家は、フランス人のJPコラス氏。 過去、フランスのシャブリで最も由緒ある醸造元の1つ、ドメーヌ・ラロッシュで10年間ワインメーカーを務めていた実績の持ち主です。彼の造るシャルドネは、青リンゴ、洋ナシ、柑橘類の果実に、ミネラル味も感じられる、ナイアガラ産シャルドネの特長が純粋に表現された逸品。
ジェイミー・パクイン(Jamie Paquin)
オンタリオ州出身。2005年より日本在住。「日本のワイン愛好家の方々にも、ぜひカナダ産ワインを味わってもらいたい!」という思いから、2011年より輸入・販売を開始。
カナダ産ワイン専門店 Heavenly Vines(ヘブンリー・バインズ)
カナダ国外で唯一のカナダ産ワイン専門店。ジェイミー自らが厳選した、品揃えが自慢。現在約35のワイナリーのワインを輸入。東京都渋谷区恵比寿南2-29-5
heavenlyvines.com