トロント日本商工会元専務理事・中島章爾氏 外務大臣表彰を受章|日系コミュニティーニュース
佐々山拓也・在トロント日本国総領事は11月7日、商工会専務理事として1989年から2006年までの17年にわたり運営全般を支え続けた中島氏の外務大臣表彰式を執り行った。当日は中島氏の自宅にトロント日本商工会の日高会長と伊東専務理事も招かれ、中島氏のご家族とともに受章を祝った。
中島氏は、バブル崩壊後は会員企業の減少に対応するため、財政と組織の再編を行い、現在の健全且つ会員の満足度が高い商工会運営の礎を築いたほか、駐在員の家族に対する公的医療保険の適用停止や日カナダ両国への社会保険料の二重払いといった問題について両国政府等に対して申し入れを行い、保険適用の再開や政府間における日加社会保障協定締結の実現を裏で支え、大きく貢献してこられた。
また、トロント補習授業校常任運営委員としても、1989年から2011年まで運営委員を務められ、一時社会問題となっていた学級崩壊への対応、派遣教員団と現地職員との調整(決裁事項の明確化、職員の人事運営)等の功績を残されたという。
この他、就労ビザの発給や雇用制度、知的財産の問題等を提言書としてとりまとめ、カナダ連邦政府に対して定期的に提出し、改善に向けた働きかけを長年にわたり精力的に続けられ、いまやカナダ国内で最大の日系企業の投資先である当地での日本企業の駐在員の生活を長年にわたり支えてきた功績が評価された。