上田慎一郎監督 スペシャルインタビュー裏話|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第11回】

 みなさま、今月号の上田慎一郎監督のインタビュー記事は読んでいただけましたか?実は私が取材に行ってきまして、そりゃもう大変感激したため、こちらではインタビュー記事には書ききれなかった裏話を書かせてもらいます。

 というのも、実は映画『スペシャルアクターズ』の深いお話を他にもたくさん聞いてきました。これが、「そんなことまで考え抜いた上での、あの物語だったのか!」と感動する内容。でも、ネタバレ必至。「ネタバレなので映画を見てから読んでね」タイプの記事にしようかと思ったものの、TORJA編集部のみなさんはカナダ在住で映画を見られないので、記事にする過程で編集部がネタバレ被害に遭うという大問題が。しかし、これを私の中だけに封印するのはもったいなさすぎる。そんなわけで、ネタバレなしで少しだけご紹介します。

 その前に『スペシャルアクターズ』のあらすじを少し。スペシャルアクターズは、演技で依頼者の問題を解決する仕事を請け負う俳優事務所。ある日、ムスビルという詐欺まがいの教団に入れ込む旅館の若女将の妹から、旅館と姉を救ってほしいと依頼が来る。緊張すると気絶する持病がある主人公ら、俳優集団が教団に立ち向かうが…という話。これが、あの『カメラを止めるな!』を凌駕する驚きと感動の物語。ネタバレのため言えませんが、かの往年の名作を思い起こさせる面白さです。

 そこでインタビューでは、「詐欺集団に演技で立ち向かう話なら、オレオレ詐欺やねずみ講でもよさそうに思えるけど、なぜ教団ムスビル?」「あの名作を思い起こさせる展開は、意識していたのか?」などと質問。私が感動した上田監督の回答を知りたい日本とトロントのみなさま、『スペシャルアクターズ』が次の6月のトロント日本映画祭で上映されたり、カナダで劇場公開されたりした暁には、晴れて記事にできますよ。そんなわけで、誰に言えばいいかわからないけど、とりあえず言っておきます。「ぜひカナダで『スペシャルアクターズ』を上映してください。」

みえ

 大阪在住の映画好き。好きな監督の日本未公開作見たさに日本語字幕なしの輸入DVDを見始めたのが約20年前。さらに、未公開の最新作見たさに約10年前からトロント国際映画祭に行くようになり、映画三昧の今に至る。