9月号特集「第45回トロント国際映画祭の楽しみ方」 についての懺悔|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第17回】

8月号、9月号とお休みしていたこの映画コラム、サボった申し開きをしようかと思ったものの、それより必要なのは懺悔じゃないかという事態になりました。というのも、9月号の特集記事に書いた「第45回トロント国際映画祭の楽しみ方」が、実際のところは大嘘だらけだったじゃないか?と思いまして。もちろん、8月中旬までの公式発表情報から、その後の映画祭開幕までに変更された内容があったのも事実です。しかし、単純に予想屋みえがポンコツすぎて大外ししただけと思しき点がありました。
一番の大嘘は、「今年はもしかしてチケット取れるんじゃない?」という安易な予想。すみません。例年どおり、いや例年にも増してチケット争奪戦は激化していました。一般発売時にはすでにTIFF Bell Lightboxでの屋内上映のチケットが完売する有様。あの記事を信じた読者の皆さんは、「チケット全然取れないじゃねーか!」とお怒りだったのではと思います。

なぜこんなことになったかというと、今年の座席数に対する見込みが甘かったせいと、私の偏った情報源のせいです。座席数については、各会場の収容人数を考慮するのを失念していました。そもそも例年話題作が上映されるGala Presentations部門は、座席数が3千を超えるRoy Thomson Hallでも完売しているのに、座席数が数百のTIFF Bell Lightboxでチケットが残るわけがない。しかも実際には、観客同士の距離を取るために各回最大50席しかなかったというオチでした。
私の偏った情報源というのは、昨年までに現地で見聞きした情報です。その大半は、早朝のボックスオフィスに並んでいるときに前後の人と交わした会話が元です。トロント入りする前に米コロラド州のテルライド映画祭に行ってきたというお兄さんや、上司から「TIFF?何それ?」と言われながら毎年長期休暇を取ってトロントに遠征してくるおじさん。「この人たちみんな、今年は移動制限で来られないだろうから、チケット取れるんじゃない?」と思っていました。でも、そもそも早朝からボックスオフィスに並ぶガチの映画祭好きばかりがチケットを取るわけじゃない。というか、それはたぶん少数派。そんなわけで大外し、どうもすみませんでした。来年はもう少し客観的に考えようと思います。















