【コロナ】パンデミックから今日で2年 カナダの”今”|今日のニュース
2020年初頭の会見で「カナダで新たな感染症が発見された」と発表された時、事態がここまで深刻になろうとは誰も予測できていなかったかもしれない。
数週間後の2020年3月11日、WHO(世界保健機構)はCOVID-19を世界的大流行 ”パンデミック”と宣言した。以降、カナダでの生活は大きく変化を遂げている。
この2年間の間に、ワクチンや治療薬の開発が大きく進んだ。
ワクチンについては、今後変異株に対応しながらアップデートされていくのか、そして免疫力が時間の経過とともに低下することを防ぐためにどのくらいの頻度でブースターショットが必要になるかについて、疑問の声もある。
治療薬の開発も進んでいるが、「現時点でどのCOVID -19に対する治療法がスタンダードになるのか、多くの未知数がある。」と感染症の医師であるアレクサンダー・ウォン博士は述べている。
パンデミックから2年、カナダではワクチン接種の対象となる88%以上の人が少なくとも1回のワクチン接種を受けている。
オミクロン株の感染は、カナダと世界の他の地域の多くを驚異的な数で襲い、ワクチン接種を受けた人々にも感染は広がった。
現在、カナダは世界的大流行の3年目に入り、天候が暖かくなり、各地域でワクチンパスポートやマスク義務の廃止など徐々に公衆衛生対策の規制緩和が進んでいるが、カナダのハワード・ニュー博士は「警戒を続ける必要がある」と述べた。
また、ニュー博士は、インタビューで「オミクロンよりも強い変異株が再び流行するのか、それは誰にもわからない。」と述べた上で、「しかし、カナダは、COVID-19が再び流行の兆しが見えたとしても、十分に対策ができると信じており、カナダの公衆衛生対策の能力は流行の初期の兆候を逃さないレベルに達している。」と語っている。
今後も、屋内環境全体の換気を改善するなどの公衆衛生対策に焦点を当てることによって、社会がウイルス感染をより広く抑制するために努力し続けなければならないだろう。