Pride Parade2022にボランティアとして初挑戦|編集部ブログ
プライドパレードとは、トロントに限らず世界中で開催されている性の多様性を祝う2SLGBTQAI+の祭典です。その中でプライドトロントは、世界最大のプライドフェスティバルの1つとして有名で、あらゆる形態の多様性や愛を認め合い、尊重しあう社会を目指して開催されてきました。
毎年6月になるとトロントでは、プライドマンスがはじまり、街中でレインボーフラッグをみかける機会が多くなります。
そして6月1日から約1ヶ月間、トロントではこれに関連した様々なイベントが開催され、6月26日のパレード行進で盛り上がりは最高潮を迎えます。今年は、新型コロナウイルス感染症が流行して以来、はじめて対面式でのイベント開催となりました。
私は、この貴重なタイミングを逃してはならないと思い、ボランティアに応募して先日、参加してきました!
5月下旬にプライドトロント2022の公式HPで募集を見つけて応募しました。参加までの流れは、志望理由などいくつか設問をテキストで入力し、PC上でトレーニングを受けます。その後、ZOOMまたは対面で3種類のトレーニングをそれぞれ受講してから希望する日時、役割の選択をしてシフト確定、参加となります。
カナダはボランティアがとても盛んであることに加えてその位置付けも高いため、ボランティアとはいえ事前のトレーニングの内容が難しかったです。
私は、最終日のプライドパレードのパレードチームにエントリーし、仕事内容としては行進の列整備とお客さんの誘導を行いました。
ボランティアとして参加して感じたことは、参加者がそれぞれの個性や意志を認め合うことを心から尊重し、行動していることです。
当事者ではない人、企業、社会全体が2SLGBTQAI+に関心を向けています。
日本にいると2SLGBTQAI+は、どこか他人事に感じてしまったり、このような祭典をしたとしても盛り上がっているのは当事者だけという状態になりかねません。
しかし、トロントプライドパレードの参加者は、それぞれが当事者意識を持っているように感じました。
自分の個性を大切にしながら、相手の個性もしっかり受け止め、受け入れる。
2SLGBTQAI+の人だけでなく、これを推奨する企業や街ゆく人達がひとつとなってお祝いをしている光景がとても印象的でした。
この意識や風潮が、プライドマンス限定ではなく、これから継続していくことですべての人が自分の生き方や「好き」に素直になれる世界がトロントから少しずつ広がっていくことを願っています。
ちはる
奈良県出身。大学卒業後、入社までのギャップイヤーを利用してトロントに短期留学中。様々な価値観と夢が交差するトロントでの生活に毎日ワクワクしています。TORJAを通して素敵な人やモノとの出会いが沢山ありますように。