TORJA東北復興通信
「復興の森」と「森の学校」の歩み
―「アファンの森財団」大澤 渉氏より
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●第5歩「復興の森」のシンボル、ツリーハウスをつくる!
2013年3月、東松島市野蒜地区では高台移転のための造成工事の最中、「復興の森」で、「森の学校」のシンボルとなるツリーハウス「TreeDragon(ツリードラゴン)」の制作が始まった。名前には、竜のように未来へ飛び立てるように、という願いが込められている。約2ヶ月後には、見事、自然を活かした伸びやかで楽しげな立派なツリーハウスが完成した。素材のほとんどを現場で調達した。6月、野蒜小学校の子ども達や地域住民ら総勢200人を超える参加者が集い、完成披露セレモニーが行われた。
「今、できることを始めよう!」と、当時、ツリーハウスの制作にとりかかった理由は、「復興の森」が豊かな森となるまでには長い時間がかかり、また、「森の学校」の完成までにも、当時、最低でも4年はかかると見込まれていたためだ。未来への想いを共に心に抱くシンボルを形にしたかった。ツリーハウス完成までのワークショップでは、野蒜地区の子ども達ら総勢140名近くが集まって、地元の野蒜石を砕いて壁の漆喰にしたり、塗ったりと制作を手伝った。また、子ども達が思い描くミニチュアツリーハウスも制作した。

支柱とした山桜とイタヤカエデに沿うように設計されたツリーハウスは、場所によって様々な表情を見せる。全体の形は、名前のとおり竜のようだ。高さは、約10メートルにもなる。踊り場を設けた3階建てで、頭を突き出せる小窓や最上階の隠れ場所など、子ども達がわくわくする要素でいっぱいだ。自然をモチーフにしたステンドグラスからの光は美しい。初めてツリーハウスが披露されたセレモニーでは、見学を待つ長蛇の列ができたそうだ。
目の前に田んぼが広がる山の裾野にあるツリーハウスは、イベントごとにオープンカフェになったり、BARになったりし、集う人々の語らいの場にもなる。前例のないプロジェクトの長い取組みの最中、豊かに成長した未来の「復興の森」を思い描きながら、そのシンボルであるツリーハウスを通して、その過程を一歩一歩体感することは、「森の学校」の完成を心待ちにする子ども達のかけがえのない思い出になるに違いない。
次回●第6歩 「アファンの森」—5センスプロジェクトを通して をご紹介します。
三陸じぇし会 地域の「じぇし(女子)」力を活かす! メンバー皆さんより
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女性の、女性による、女性のための、地域の魅力の発掘&発信
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台、久慈地域では、番組のヒットでたくさんの観光客が訪れて賑わい、地域に明るい空気が広がったそうだ。その地域で、2014年9月27日、「北三陸じぇし会」が発足した。地域のこの明るい空気を一過性のもので終わらせず、継続するために、公益社団法人久慈青年会議所と岩手県県北広域振興局が呼びかけ、久慈地域を盛り上げたい“じぇし(女子)”達が集まった。
地域の人が自分たちの地域の魅力を改めて見直し、磨き上げ、そして外に発信してゆくきっかけとなれば、と集ったメンバーだ。久慈地域の4市町村(久慈市・洋野町・野田村・普代村)それぞれにメンバーがいる。全員が各自地域活動を掛け持ちしている。メンバー層は広く、年齢は17歳〜40代、職業は自営業、地元ラジオ局のリポーター、行政職員、団体職員、高校生、主婦など。
各自の地域活動としては、例えば、女性に嬉しい要素(アクセサリーや手芸品の制作、アロマセラピー等)を集めたイベントの開催(tette Bazaar、ひろのcolor)を通して、「仕事・家事・育児と毎日を頑張る女性」を応援する取組みや、野田村の民泊(一般家庭に泊まること)体験、各種地域活動体験の受入れなどの活動を行う「のだ暮らしファン拡大事業」といった取組み(NPO法人のんのりのだ物語)などがある。それぞれの活動の合間に勉強会を開催し、互いの活動の情報交換やフィールドワークを通して、じぇし(女子)目線で地域の魅力的なモノ・面白いモノを共有・発掘し、定期的にまちづくり・観光イベントなどにブース出展して、メンバー各自の活動や掘り起したものを紹介している。
出展時には、毎回多くの来場者があり、出展を通して、各メンバーの活動に興味を持ち、それぞれの活動や店に参加・来店してくれる人々も多かった。久慈地域には面白い活動をしている女性がたくさんいると気づいたそうだ。一方で、素晴らしい女性の、素晴らしい活動が一般にあまり知られていないことが課題として見えてきた。また、昨年のワークショップでは、㈱電通から講師を招き、久慈地域の魅力の掘り起しを行った。そこでは、名湯「べっぴんの湯」や数々のスローフードが発掘され、久慈地域は女性に喜ばれ、女性が美しくなる要素がたくさんある土地だ、という気づきがあった。そこで、「女性が美しく暮らし、女性が美しくなれる土地」というテーマを設定した。
「北三陸じぇし会」は、このテーマを元に、住民に向けては地域の女性の面白い取組みや魅力を発信し、地域を愛してもらう、地域外の人々には、テーマを軸に久慈地域のイメージを発信し、多くの人々に訪れてもらい、親しんでもらう―これらを目標に、さらに地域を盛り上げるために“じぇし力”を活かして取組んでゆく。
11月の定点カメラ
@リアスNPOサポートセンター事務局長 川原 康信
HP : kickoff-rias.com/fukkocamera
FB : www.facebook.com/fukkocamera


「懐かしい風景」釜石市大町の目抜き通りです。2011年10月当時は「こんなお店あったよね」「このお店の旦那さんと、奥さんはどうしているだろうか」こんな会話が聞こえていました。建物は取り壊され、これからは復興公営住宅が建設される予定です。建物の復興は進みますが、街の遷り変りの速度に心の復興が追いつきません。













