2019年の平均価格は、819,319ドル。2018年からプラス4%程度の上昇。|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。
2019年12月のTREB全域の取引総数は4,399件で、昨年同月の3,746件からプラス17.4%の大幅増加を記録しています。全物件タイプの平均価格は$837,788となり、2018年12月比で+11.9%上昇しています。
新規リスティング数はマイナス18.1%、有効リスティング数はマイナス35.2%と非常に大きく減少しています。平均売却日数は29日間とマイナス6.5%でした。
さらに2019年の平均価格は819,319ドルで2018年からプラス4%程度の上昇となっています。2019年各月のデータから年の後半に入りマーケットが安定し前年同月比で価格上昇幅が拡がっているのが見て取れます。
物件タイプ別の平均価格は、デタッチ(戸建て)がプラス11.6%(市内プラス19.5%、市外プラス7.7%)でトップとなり、コンドアパートがプラス10.4%(市内プラス10.3%、市外プラス11.9%)、タウンハウスがプラス7.8%(市内プラス0.4%、市外プラス11.1%)、最後にセミデタッチ(準戸建て)がプラス6.5%(市内プラス6.9%、市外プラス7.0%)の順に並びました。
今月の金言
低調だった戸建てがトップになり、しかも市内は20%近い伸びを見せているのは驚きですが、これは逆に低調だったため戸建て価格が低く抑えられていたところに消費者が集中した結果かと思われます。
2020年のマーケットがどう推移するかははっきり言えませんが、現時点のデータとその傾向から幾つかのことが見えて来ます。
一つはリスティング数が減少傾向にある事、もう一つは取引数が上昇傾向にある事です。つまり需要と供給のバランスが取れておらず、物件不足が続くというわけですが、さらに地域経済は比較的安定しており、住宅ローン利子も低めに抑えられている事から、マーケットは活発になり、さらに競争が激しくなる可能性は高いと思われます。価格の上昇傾向もそれに伴い継続すると予測されます。
D.H. Toko Liu(劉 東滉)
オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。