平均価格は96万8318ドル。昨年から13.7%の伸び|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。
2020年10月のTREB全域の総取引数は1万563件となり、昨年同月の8445件からプラス25.1%の増加となりました。全体的なマーケットの勢いは継続しています。
新規リスティング数はプラス36.4%、有効リスティング数はプラス12.6%と増加傾向ですが、まだまだ需要と供給のバランスの取れたマーケットにはなっていません。
全物件タイプを含む平均価格は96万8318ドルで、昨年10月の85万1877ドルからプラス13.7%と二桁の伸びを見せました。平均売却日数はマイナス 27%以上とマーケットは比較的速く推移しています。
【物件タイプ別の平均価格】
コロナの影響により賃貸の空室率は高く、レント価格は下がっている
市内の伸び率が市外のそれを下回っていますが、特にコンドアパートはダウンタウンを中心にほぼ横ばいです。明らかに他タイプの物件とは動き違っていますね。冬に突入しコロナも長引くかもしれないとなると、さらに下方圧力がかかる可能性も否めません。コロナによりレストランや娯楽施設、イベントなどを楽しむことが出来なくなっている今、ダウンタウン生活の魅力が薄れているのは間違いありません。またオフィスに行く必要が無いのなら近くに住まなくても良いわけです。そのため賃貸の空室率は高くレント価格は下がっています。
ダウンタウンのコンドアパートのマーケットが改善するにはコロナ問題を越える必要がありますが、それはまだ先が見えずあと数年はかかるかも知れません。翻って他の物件タイプのマーケットは堅調で、さらにトロントやバンクーバーなど大都市圏よりもオタワやモントリオールなど中規模都市圏の伸びが目立っています。それもコロナの影響でしょうか。今後のマーケットの動きに注視して行きましょう。
