寒いからこそ美味しく食べられる世界各国の鍋・スープいろいろ
冬になるとお鍋が恋しくなるのが日本人。それは他国出身の人にももちろん当てはまり、世界各国様々なお鍋やスープ料理がある。今回編集部では多文化社会なトロントだからこそ楽しめる多国籍なスープ6選をご紹介したい。
タイ北部出身のNuit Regularが作る本格タイ料理が楽しめるPAI。トロントで定評のあるタイレストランSabai SabaiやSukhothaiと同じ系列で、2014年にオープンして以来、隠れ家的スポットとしても人気を博している。半地下にある同店は座敷やカウンターなど数種類の席が用意され、広々とした開放的かつアットホームな雰囲気で、ランチ、ディナー、パーティーと多目的に活用できるのが◎。
旨みたっぷり「Tom Yum Kung Mor Fai」
日本でもお馴染みのトムヤムスープを本格的な辛さと旨みで食べるならここ!!ガランガルやライム、レモングラス、チリなどのスパイスとトマト、マッシュルーム、エビの旨みが十分に引き出されたスープが後を引く辛さで癖になること間違いなし。隠し味に使われているエバミルクがスパイスにまろみと深さを加えている。通常はジャスミンライスと一緒に提供されるが、相談すれば麺に変えることも可能。
ほろほろの牛肉が美味しい「Massaman Curry」
ターメリックベースに、5種類にスパイスを調合して作られたカレーは辛さよりも旨味が強く、じっくり煮込まれた柔らかい牛肉の旨味と合わさることでご飯が進む。食べ終わる頃にはほんのり体が温まり、冬のエネルギー補給にぴったりだ。
辛さとまろやかさの絶妙なバランスが人気「Beef Panang Curry」
タイカレーといえばグリーンやレッドを想像する人も多いかもしれないが、数多くのスパイスとココナッツミルクで作られたパナンカレーは辛すぎず甘すぎない絶妙な味わいがクセになる。ドロッとしたルーがご飯にしっかり絡んで食が進む。
18 Duncan St / 416-901-4724
paitoronto.com
とろとろのチーズフォンデュで温まる「Art Square Gallery & Cafe」
アートギャラリーと一緒になっているカフェ。モダンな店内に展示されたアートを楽しみながらお茶をするも良し、ブランチやデザートを楽しむも良し、友人とアート談義に耽るも良し。落ち着いた店内だからこその楽しみ方は自由自在。オススメのクレープはデザート系もお食事系も種類豊富でボリュームも満点なので友人とシェアして食べ比べるのもいいだろう。
3種類のチーズがとろける「チーズフォンデュ」
アルプス山岳部の家庭料理だったチーズフォンデュ。通常はエメンタールチーズを使用するがここではモッツァレラチーズ、ブルーチーズ、フェタチーズの3種類に牛乳、オリーブオイル、ドライミントを加えて煮込んでいる。とろけたチーズと一緒に提供されるのはトマト、きゅうり、オリーブ、さらにほうれん草とパプリカを包んだクレープだ。このクレープは通常の小麦粉を使用したものとカナダらしくそば粉を使用したものの2種類が用意されるので食べ比べてみるのも面白い。より本場の味を楽しみたい人は4.5ドルで白ワインを足して煮込んでみよう。
フルーツの甘酸っぱさが美味しい「チョコフォンデュ」
オーガニックかつフェアトレードのダークチョコレートを使用したチョコフォンデュ。いちごやバナナなどのフルーツ、ホワイトチョコレートのクレープが一緒に提供される。リキュールを追加して大人な味に仕上げることもできるのが嬉しい。
334 Dundas St W / 416-595-5222
cafe.art-square.ca
コンフォートフードで温まる「Caplansky’s Delicatessen」
カナダグルメの一つとして認識されているモントリオールスモークミート。トロントにいながら本場の味を楽しみたいならここがオススメ。本場Schwartz’sの大ファンだと公言するZane Caplanskyが研究に研究を重ね、Schwartz’sとはまた少し違ったスモークミートを完成させた。旨みを存分に味わいたいなら“Fatty”とオーダーするのがポイント。テイクアウトして食べるも良し、シンプルな店内でささっと食べるも良し。BBQ Beef Brisketを始め種類豊富なサンドイッチはどれも試してみてほしい。
「Cabbage Borscht」
東欧諸国を中心に世界三大スープとして好まれているボルシチ。ウクライナ式のボルシチはビートを使った鮮やかな紅が特徴的だが、ここではロシア式でたっぷりのキャベツと透き通るチキンスープがポイント。栄養も食べ応えも抜群なこのスープでしっかり温まろう。
ユダヤ人のコンフォートフード「Matzo Ball Soup」
スモークミートもユダヤ系のレシピだけあってこのスープとの相性抜群。透明なチキンスープには野菜の旨味がギュッとつまり、シンプルだからこそ美味しいMatzo Ballが豪快に入れられている。ユダヤ系の人にとってMatzo Ball Soupは気持ちが落ち込んだ時に飲むコンフォートフード。寒い冬に気が滅入りそうになったら是非試してほしい。
356 College St / 416-500-3852
caplanskys.com
クラシックなスープで温まる「e11even」
エアカナダセンター近くに位置するモダンアメリカ料理店。ツナタルタルやローストチキン、ステーキなどの定番北米料理をより洗練された形で提供している。手に入れられる旬な食材は地元から、またはカナダ各地の特産品を取り扱っている。シックな店内に入ると目に入る、ガラス張りのワインセラーには常時3千本以上が用意されており、40種類以上のワインをグラスで提供しているのでワイン好きな人にもオススメだ。
「Clam Chowder」
ニューイングランドスタイルの牛乳をベースにした白いクリームスープ。具材はシンプルに貝とジャガイモだが、旨みとコクがしっかりと味わえる一皿だ。トッピングされたクラッカーの食感が癖になる。日替わりスープなので火曜日のみの限定メニュー。
「Carrot Soup」
野菜の旨味がたっぷり詰まったスープベースに人参のピュレを使ったスープ。あっさりとした口当たりながらも栄養満点。添えられたグリークヨーグルトを混ぜ込むことでより深みを増した味わいが楽しめる。
「Nonna’s Meatball」
スープよりももっと食べ応えがあるものを、という人にはこれ。毎日手作りされている300gの特大ミートボールは豚と牛の合挽きを使用し、パルメザンチーズをふんだんに練りこんだ濃厚かつジューシーな味わい。さっぱりした自家製トマトソースと新鮮なバジルの香りが食欲をそそる。
15 York St / 416-815-1111
e11even.ca
具沢山のヨーロピアンシチューで温まる「The Saucy Pierogi」
ワルシャワ出身の兄弟が作るピエロギがメインのレストラン。フードトラックブームの先駆けとしてスタートし、現在ではダンダスウエストに店舗を構えている。毎日手作りされるピエロギは本格的かつトロントらしいアレンジが加えられており、常時7種類以上の味が楽しめる。通常はバターでこんがりと焼かれているがお好みで茹でて仕上げることも可能。
「Creamy Mushroom」
また、ここでは日替わりで様々なスープが数種類ずつ用意されており、ほっこり温まりたいスープ好きにはもってこい。濃厚なCreamy Mushroomはキノコの旨味が凝縮されたクラシックな一皿。
「Tomato Wild Rice Soup」
スーパーフードが注目されると同時に人気が再加熱した古代米を使ったTomato Wild Rice Soupはあっさりながら食べ応え十分。
「Tomato and Roasted Red Pepper Soup」
そしてTomato and Roasted Red Pepper Soupは野菜の旨味が閉じ込められたとろみで体の芯から温まること間違いなし。他にも数多くのスープがメニューに上がるので、ついつい通いたくなってしまう。
「Goulash」
ここではハンガリアンスタイルのビーフシチューGoulashを楽しむことができる。古く9世紀ごろから親しまれてきたこのシチューはほろほろの牛肉に野菜がたっぷり入っており、地域や家庭によって若干味付けが異なる。ここではパプリカが入ってカラフルな見た目が食欲をそそる。付け合わせのカリカリポテトはそのままでも、スープと一緒でも美味しくいただける。
1282 Dundas St W / 416-516-1361
thesaucypierogi.com
一度に二度美味しいお鍋で温まる「Little Pig Hot Pot」
中華系の人口も多いトロントではスパダイナにあるチャイナタウンや、マークハム、スカボローと様々なエリアで本格的な火鍋を楽しむことができる。今回オススメしたいのは中国北部の本格火鍋を楽しめるLittle Pig Hot Pot。他店同様、食べ放題の同店では複数あるスープベースから2種類選び、好きな具材を好きなように調理して食べることができる。ポイントは各テーブルに設置されたiPadでオーダーができることで、取り分ける式よりも新鮮で、紙でのオーダーよりもわかりやすいということ。火鍋初心者の人でもきっと楽しめるはず。締めにはうどんや春雨をたっぷり入れて。贅沢したい人には追加料金でクルマエビや和牛を追加するもよし。
3260 Midland Ave Unit F101 & 102
416-901-988