2015 Toyota Camry Hybrid XLE
今月のパートナー
1997年にHybrid車を販売し始めてから9万台以上をカナダ国内で販売し、世界では5百万台以上の売り上げを誇るToyota Hybrid。大胆かつスポーティな新しい外観はハイブリットの滑らかな運転性能と相まって、遠出するにも市街地の運転にも期待できる一台だ。様々な人々のライフスタイルを彩る一台になること間違いなし。
低燃費だからこそ気軽に遠出したくなるCamry Hybrid
空気抵抗を意識しながら、より力強く大胆にデザインされた外観と青で彩られたToyotaエンブレムのHybridの証が目を引く2015 Camry Hybrid。長い歴史と幅広い層からの人気に裏付けされた 安定した乗り心地に、Hybridという低燃費の魅力が合わさって、どこか遠くへ出掛けたいという衝動に駆られる。市街地での乗り心地が抜群なのはもちろん、通常のガソリンエンジンにも負けない2.5L アトキンソンサイクルエンジンが生み出す200馬力の走り心地はハイウェイでの加速や力強さも楽しむことができる。選べるドライビングモードでアーバンドライブもアクティブドライブも満喫できる万能の一台だ。
冬の遠出はオタワ・リドー運河でアイススケートを楽しむ!
今回試乗した同車はアグレッシブな印象をもつスタイリッシュな外観で、 力強さと若々しさが伝わってくる。定評ある安定した乗り心地と燃費の良さを考慮して、今回は約450㎞離れたオタワまで足をのばすことにした。カナダの首都オタワは150年かけて計画的に開発されたカナダ第4の大きさを誇る街で、政府機関が集まるパーラメント・ヒルを中心にまるで庭園の様に整備された美しい街並みとカナダを代表する美術館や博物館などが魅力的。そして冬の時期には世界遺産にも指定されているリドー運河が氷結してできた世界最長の屋外スケートリンクに多くの人が訪れる。
ハイウェイ401を東に向けてスピードに乗っている間、広く低く造られたボディは定評のある安定した乗り心地に磨きを掛け、よりアグレッシブでスポーティな走行感は清々しく気持ちがよい。平均約5.7 /100㎞の燃費の良さは前回試乗したV6 XSEの約9.5L/100㎞と比べると大きく向上しており、さすがHybridというところだ。
ソフトマテリアルで統一された車内空間に鳴り響く、JBL音響と10個のスピーカーから流れるBGMを満喫していると長距離運転も苦にならない。さらにワイヤレス充電の標準規格であるQi対応機種であれば充電ケーブルに接続する必要なく、置くだけで充電可能(※)、スライド式のコンソールボックス、運転席、助手席のヒートシートなど細やかな機能を備えていて装備の充実感を感じる。高級感溢れるブラックメタルトリムで囲われた7インチのタッチパネルディスプレイと運転席中央にある4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイに表示されるナビのおかげで、初めての街中も迷わずに進むことができた。ディスプレイにはガソリンの使用量や、L/kmの平均を実際に見ることができ、意識してエコドライブが楽しめるのが良い。
オタワ市内でまず始めに向かったのがパーラメント・ヒル。オワタ川を見下ろす高台に広がる一角で政府主要機関のビルが集まっている。荘厳な国会議事堂では館内をガイド付きツアーで周ることにした。夏には衛兵交代を見ることが出来ると聞き、また訪れたいという思いに駆られる。ちょうどウィンタールードというフェスティバル期間中でリドー運河周辺はとても混雑していたが、ストップ&ゴーの多い区間もスムーズに運転できた。またバックアップカメラ、ブラインドスポットモニター(※)、Rear Cross Traffic Alert(※)などの充実した安全機能のおかげで混雑した道の走行や縦列駐車にも困ることはなかった。
リドー運河でのスケートは整備がされているものの、造られた街中のリンクに比べると自然の水が凍ったリンクならではの自然な感じを体感でき、長く伸びたリドー運河を思いっきり滑ることができた。2時間ほどスケートを堪能した後に訪れたのはカナダ最大級のマーケットエリア、バイワードマーケット。1826年からの歴史を持ち、あらゆる食材を始め、花や衣類、雰囲気の良いレストランと様々なお店がぎっしり。農家の人が直接販売しているメープルシロップやフルーツワインをお土産に購入し夕食へ向かう。長い形状の物も楽に積める十分な広さを保つカーゴスペースにお土産を詰め込み、地元オタワでクラフトビールの製造販売を行っているパブClock Tower Brew Pubを訪れる。活気に満ちた雰囲気と種類豊富なオリジナルビールが食欲をそそり、長いドライブの疲れを全く見せない友人と、次回もまたCamry Hybridで歴史溢れるオタワの博物館巡りに訪れたいと盛り上がる。
デザインと運転性能を追求したハイブリットセダン
2015 Camry Hybridにはよりスポーティな外観、乗り心地を追及したSEモデルが新たに追加され、LE、XLEと合わせて合計3モデル用意されている。
2000以上のパーツを新しく設計し直した2015 Camry は、空気力学を応用し、デザインし直したサイドミラー、エアロスタビライジングフィン、広く低い車体がスムーズな空気の流れを生み出し、風の音を削減するとともに安定した運転性能を作りあげていて、今までのCamryで一番の静寂性を誇っている。
そして新たに調整されたElectric Power Steeringが直線での安定性と機敏なハンドリング性能を提供し、今までのCamryの落ち着いた乗り心地に運転する楽しさが加わっている。
またCamry HybridにはElectronically Controlled Brake (ECB) Systemが搭載され、ブレーキの止まる力も電気に変換されバッテリーが充電される。これにより市内を低速で運転する際に使用するEVモードでの運転中もバッテリーを充電する機会が生まれ、より長く、低燃費を実現することができる。
北米人気のカムリが更に上のレベルへ
注目はトヨタが誇るHybridラインアップに、よりスポーティなセダンSEモデルが加わったことだ。今回試乗したモデルもそうだが、しっかりした加速、新たに調整された機敏なハンドリング、低く広く作られた車体が生み出す安定性と細やかな動き、そしてアグレッシブな洗練された外観は、運転席に座りたい衝動に駆られる要素がたくさん詰まっている。ストップ&ゴーの多いトロント市内での運転はもちろん、Hybridならではの低燃費が実現できる魅力的な一台だ。アーバンライフもアクティブライフも満喫したいヤングプロフェッショナルからドライブ好きな40-50代などの 幅広い年代におすすめしたい。