【第七回】在留資格「日本人の配偶者等」の取得④|ACROSEED|知って安心!海外と日本をつなぐ法務サポート

日本での生活と子供の学校問題
カナダ国籍の配偶者や子供と共に日本で生活を送る場合、仕事の確保が最も大切ですが、その次に大変なのが子供の学校選びです。お子さんが、小学校、中学校、高校のいずれかの場合には、学校の選定が非常に重要となります。というのは、カナダで学習した内容がそのまま生かせるか、カナダでの成績などが日本でも同じように評価されるか、といった問題が生じるからです。
ちなみに、幼稚園の場合は東京都内であれば待機児童ゼロが実現されていますので、家からの近さ、先生やサービス内容などの環境と費用次第でいくらでも選ぶことができると思います。しかも、都内では英語を使ったインターナショナル幼稚園も激増していますので、こちらの選択肢もお金次第でいくらでもあると思います。ただし、英語対応の幼稚園が増えたのはここ数年で、コロナ以降に日本の経済力が落ちたと考える親御さんが、お子さんを将来は海外に行かせたいと考えるケースが増えたためと言われています。当然、新設された幼稚園が多いので、しっかりした授業や経営体制がなされているかを確認した方が良いかと思います。1年分の授業料を支払った後で倒産、先生がなぜか中国、韓国人に代わり「トリリンガル教育」と言い張る、当初の場所から遠方に引っ越すなどの事例は良く見られます。
一方、小・中・高の場合は、日本の文部科学省の認可を受けた公立学校と私立学校、それに、日本では国の認可を受けていない、いわゆるインターナショナルスクールの3つにわかれます。当たり前ですが、日本では小学区、中学校までは義務教育なので、居住地の届け出を市区町村役場で行えばその地域の公立学校に誰でも行くことができます。最近では都心の公立学校にも外国人の生徒がよく見かけられ、日本人に交じって中国、韓国、フィリピン、欧米などの子が元気に遊んでいます。が、英語での対応は全く期待できず、課外授業で日本人の先生が日本語指導を行い、少しずつ日本の授業に慣らしてく状況です。これには日本の先生方も頭を悩ませており、日本語ができない生徒への接し方や日本語指導員の不足などがよくニュースで取り上げられています。また、公立学校ということはその地域に住む様々な世帯のお子さんが集まっており、必ずしも帰国子女に対して寛容であるとは限りません。しかし、学費はほとんど無料であり、月額数千円の給食費ぐらいしかかかりません。
私立学校の場合は、一般的には何らかの試験に合格しないと入学が認められません。この試験が学力どうこうの前に、すべて日本語で行われることが多く、こちらの方がネックになることが多いようです。しかし、最近では日本政府の認可を受けているけれど、授業をすべて英語で行っている先進的な高校もちらほら見受けられます。具体的には、三田国際学園高校、玉川学園高校、広尾学園高等学校、東京都立国際高等学校、茗溪学園高校などです。これらの学校であれば英語で受験できる可能性が高いと思われますので、一度調べてみてください。また、英語に対して先進的な取り組みを行っている学校なので、集まる家族も帰国子女に寛容なことが多く、学習内容は文部科学省の日本式の教育にも関わらず割とスムーズになじめるかもしれません。ただし、私立学校なので公立学校に比べて授業料は高めで年間数百万円の出費は必要になります。
最後にインターナショナルスクールですが、こちらはどこの国の教育プログラムをメインとしているか、国際バカロレアコース(IB)に対応しているかなどを基準に選択することになります。とはいえ、通える範囲内に学校があるか(都内であれば何とかなると思いますが、地方だと1県に1校ぐらいしかないかもしれません…)、それに学費。原則として文部科学省からの援助を何も受けていないので、私立学校と比べても学費がとびぬけて高い。学費とサポート費用、教科書代、クラブ活動費用などで、年間で500万前後は覚悟したほうがいいかもしれません。
どの学校を選んでもメリット・デメリットはありますが、お子さんの将来の設計(日本で生活するか、海外に行くか)などにより異なってくると思いますので、ご家族でよく相談してください。

代表社員 行政書士 佐野 誠
行政書士法人ACROSEED(アクロシード)行政書士法人 ACROSEEDは1986年より約40年に渡り、「社会の調和と活力のあるグローバル化」に貢献するため、“外国人に特化した日本の法務サービス”を提供しています。外国籍配偶者やお子さんの日本滞在、永住権や日本国籍の取得、外国人の相続手続きなどを専門に扱っています。Website: https://www.acroseed.co.jp/Email: info@acroseed.co.jp
Phone: 03-6905-6370(代表)






