ENTER.Sake テイスティング会 6月4日 Bar Moto
テクノミュージック界のパイオニア Richie Hawtin氏 の日本酒ブランド 『ENTER.Sake』 テイスティング会 6月4日Bar Moto
年第5回目を迎えたカナダ最大の日本酒の祭典Kampai Torontoの翌日、テクノミュージック界のパイオニアであり、最近では日本でも海外における日本酒の伝道師として知られるRichie Hawtin氏が、トロントで同氏の日本酒ブランド『ENTER.Sake』の販売を請け負うMETROPOLITAN社のアテンドのもと、同ブランドの各種日本酒を嗜むテイスティング会が行われた。
『ENTER.Sake』は、Richie Hawtin氏が運営する日本酒ブティークレーベルで、これまでにカナダのみならず、全米、ヨーロッパを含む世界中で行なわれているENTER.イベントの一環として開催されてきた。イベントの中ではRichie Hawtin氏自ら日本各地の酒蔵をめぐり、選び抜いた銘柄を『ENTER.Sake』として提供し、あまり日本酒に馴染みのない若年層に”日本酒と音楽の融合による新しい体験”を浸透させる役割を担っている。他にも毎年夏の間、スペインのイビサ島で行われているENTER.では、“ENTER.Sake Bar”のフロアが用意され、毎週約8,000人のクラブゴーアーに日本酒を嗜む機会を展開している。
Richie Hawtin氏が初めて日本酒を飲んだのはアメリカの日本食レストランで、熱しすぎた熱燗に魅力は感じられなかったという。だが、DJとして世界を回る中で、より各地のことを知るために訪れた土地の郷土料理や地酒を飲むようにしていたところ、本当の日本酒の魅力に気が付いた。実際に日本で飲んだ日本酒は海外で出されているもとは違い、海外でも日本国内同様のバリエーションやクオリティーの日本酒を提供できるようにならないかと考えたという。同時に各地で味わいの違う日本酒について、より深く勉強しようとThe Sake Education Councilで英語による利き酒師の講習を受け、Advanced Sake Professional Certificationの資格を取得。この講習を通して人口減少に伴う国内消費の減少、若者の日本酒離れなどの日本酒産業が抱える問題について学ぶきっかけとなり、自分に何かできることはないか、と始めたのが『ENTER.Sake』だ。ENTERとあるようにこの活動は日本酒に馴染みのない外国人、若年層が日本酒を初めて試す機会を持てる場を提供し、正しい日本酒の魅力を伝えることで、それぞれがさらに日本酒に興味を持つことを目標としている。
これらの功績が認められ、Richie Hawtin氏は2014年に日本酒造青年協議会より酒サムライに任命されている。現在はイベントを通した日本酒の広報活動だけでなく、北米やヨーロッパのレストランやバーへ日本酒の輸出を進めており、カナダ国内でもRichie Hawtin氏が選んだ『ENTER.Sake』コレクションがもっと気軽に飲めるようになる日も近い。
カナダ生まれ。毎年スペイン、イビサ島で開催されるENTER.において、世界各国から集まる約150万人の若者たちに向けて『ENTER.Sake』と称した日本酒バーをクラブ内に設置し、日本酒の入門者の裾野を広げることで多大に貢献している。また、世界中のライフスタイル紙や新聞などにも彼の日本酒への情熱は度々取り上げられており、スペインのみならず、イギリス、ドイツ、フランス、ベルギーなどをはじめとする西ヨーロッパ諸国や北米、南米でも“音楽と日本酒”の接点から積極的に日本酒の啓蒙活動を行っている。