バーテンダーTOMOKOのカクテル通
Gulfstream ~ガルフストリーム~
日中は暖かく、夜は肌寒いというよりは寒いと感じることの方が多いこの夏!!!私自身、夜の寒さを考えると、日中暑くても半袖やタンクトップなどの薄着でほとんど出歩くことが少ない今年のトロントの夏ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。短いトロントの夏も少しづつ終わりを迎えようとしている8月。夏のイメージカラーの青は真っ青な青空や海を連想させる夏にピッタリの色“ガルフストリーム”というカクテルをご紹介します。ガルフストリームは、メキシコ湾流のことで、北大西洋の亜熱帯に形成される狭くて強い海流で、黒潮と並ぶ世界最大級の海流です。南から暖かい海水を運ぶため暖流に分類され、イギリスなどのヨーロッパの高緯度地域を温暖な気候に保つ役割をしています。
材料には、ウォッカ…15ml、ピーチリキュール…15ml、ブルーキュラソー…5ml、グレープフルーツジュース…30ml、パイナップルジュース…5mlをシェーカーに材料を入れ、シェイクし、オールドファッショングラス(ロックグラス)に注ぎ、出来上がりです。このカクテルは、カリブ海の青い海をイメージして作られたものです。メキシコ湾流の勢いのいい波を他のジュースより泡立ちのいいパイナップルジュースを使って表現しています。
ウォッカについてですが、元来は農民の「地酒」としてつくられていたが、19世紀には上流階級にも浸透し、帝政ロシアの末期には、政府経常収入の30%近くがウオッカの酒税でまかなわれるほどの「国民酒」となった。ウオッカの原料にはじゃがいものほか、大麦、小麦、とうもろこしなどが使われ、蒸溜後は白樺の活性炭で入念に、ろ過されるため、ほとんど無色、無味、無臭であることが特徴。酒類のなかでも、いちばんクリスタルな酒として知られています。
グレープフルーツの酸味、ピーチの香りとパイナップルジュースの風味がほのかに漂うトロピカルな気分をこの一杯と共に残り少ないトロントの夏をお楽しみください。
TOMOKO
大学卒業後、ANAクラウンプラザホテルのバーラウンジで2年半、レストラン&バーで1年半Waitress&Bartenderとして勤務。現在は日本食レストラン「KOYOI」のBarを担当している。大のお酒好き。
●日本食レストラン「KOYOI」−日本人に大人気の居酒屋。気軽に楽しめる居酒屋料理から手の込んだ1品料理まで楽しめるほか、数々の日本酒・焼酎の他、カクテルなどアルコールも充実しており、手作りデザートも楽しめる。