なんかやれるんじゃないか!?そう思うことができた | J Athletics Canada 海上 誠さん(後編)|Hiroの部屋
海外に移民している人なら誰でも経験する出会いと別れを繰り返していつしか仲間と呼べる間柄に。最終回となる今回は、トロントの地でワーホリから移民となってこれからも共に進むであろうお互いの存在について語ってもらう。
ヒロ: 前回話したけど、僕たちは14年前に出会っているだけど、今のような距離感で付き合うようになったのはこの数年だよね。やっぱりサッカーコミュニティー、そして東北大震災チャリティーイベント「Kick it for Japan」が大きいかな。
誠: 当時はサッカーコミュニティーも大きくなっていった時代で、サッカー後に、いろんな年齢や職種の人たちと一緒にお酒を楽しむというコミュニティーならではのことも覚えていきましたね。ヒロさんはどんな風に思っているのか知らないけど、僕らがスポーツイベントなどをやるときは必ず応援してくれてますよね。スポンサーとしてや、周りの人たちにも声をかけてくれたり、いつも支えてもらっています。
ヒロ: 誠さんはジャンルが違うし、僕の出来ない表現の仕方もする。だから凄いと思うし、ファンのように応援するだけです。とても印象的なのは、誠さんたちが真剣に作り上げたチャリティーイベント「Kick it for Japan」。第1回を大成功におさめた2011年、僕も自分のサロンで「Cut for Japan」というチャリティーヘアカットイベントを行い、他サロンの日本人美容師さんたちと義援金を募った。
そして、翌年はその誠さんたちの「Kick it for Japan 2」に、僕らが「Cut for Japan」としてブース参加した。誠さんたちのサッカーコミュニティーと、僕たちの美容業界というお互いの情熱が、母国への同じ熱い想いをチャリティーでコラボ出来たことがドリームマッチのようで素敵でしたね。
誠: もちろんイベントを通じて自分のビジネスにもつながるようにしたい気持ちもあります。でもせっかくカナダにいるので「こんなに日本人ってすごいんだよ」ということを出していきたいですね。
ヒロ: 誠さんにとってトロントやカナダという場所は?
誠: トロント愛に満ちているヒロさんの前で語るのは難しいけど、何年もいて最近思うことは様々な文化や産業の発展が目覚ましいですよね。この歳でそういうのが見れるのは刺激的に感じます。それと家族がここで出来たというのも大きいですね。初回のコロナ禍の話に戻りますけど日本とカナダを比べますよね。暮らしの環境とか教育とか、いろいろなことを比較してカナダにいて良かったなと思います。カナダは多民族国家ですが、移民でもスムーズにビジネスができるわけです。僕の場合だとそこに集まってくれる子どもたちもたくさんいる。幸せですよね。
ヒロ: 僕らは、これからやってやるぞという20代の時にトロントに来た。そして当時、トロントも既に大きな都市ではあったけれど、更に産業や社会が成長していく過程で、自分たちとマッチできたと思う。そういう時代にトロントを選び、残り続けた事が大きいよね。
誠: なんか俺たちやれそうだな!と思えましたもんね。
編集部: 昔の良きトロントやワーホリ時代が目に浮かぶ感じです。最後になりますが、お互いどんな存在ですか?
誠: 正直に言うと5年前までは、好きじゃないけど尊敬はする。今は好きで尊敬している。そんな存在です。ヒロさんは学年でいうと2個上の先輩、中学1年の時の3年生。そのくらいのいい距離感です。兄貴分だけど、だからと言って上からものを言ってこない。親切に話を聞いてくれる先輩であり、仲間ですね。
ヒロ: 共通の友人たちの声と「好きじゃないけど、尊敬」って今の発言が、昔の誠さんから妙にしっくり(笑)。中学校にいた何故か睨んでくる2個下みたいな奴(笑)。僕は、誠さんたちがサッカーコミュニティーやイベントなどに励んできた歩みには常に敬意があった。そして昨年スクールを法人化させて、もっと挑戦する誠さんの姿勢は更に尊敬する。僕からすれば、トロント歴なら同級生の異業種の仲間って感じですね。
(聞き手・文章構成TORJA編集部)
「J Athletics Canada」
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海上 誠さん Makoto Unagami
2004年、22歳の時に、ワーキングホリデーでカナダに。2009年、現地アパレル会社勤務を経て、スポーツブランド会社に転職。2013年、カナダ移民権取得。2018年、スポーツブランド会社勤務の傍ら、キッズスポーツ事業J Athletics Canadaを立ち上げる。
ワールドカップサッカー日本代表パブリックビューイング、Hockey:Furies、MLS:Toronto FC、NBA:Raptors など応援イベントなど日系コミュニティーにおけるキッズがスポーツで夢を見る事に携わる。『スポーツは武器になる』をモットーに活動中。
コロナの影響で休止していた活動を、少人数グループのレッスンから再開。売り上げの一部をJCCCに寄付する活動中。新学期からサッカースクールが再開できるように準備中。
J Athletics Canada
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Instagram: j_athlet1cs
Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。salon bespoke
130 Cumberland St 2F647-346-8468 / salonbespoke.ca
Instagram: HAYASHI.HIRO
PV: "Hiro salon bespoke"と動画検索