I Love RYOJI #15
RYOJIファンがRYOJIの魅力やオススメを寄稿するコーナー
第15回目はAyariさん
私が初めてRYOJIを訪れたのはカナダにきて三か月ほど経った時だった。沖縄にいた時からの友人が留学生としてトロントにやって来たのをきっかけに沖縄レストランに行ってみるかということになった。
店内はとても雰囲気がよく、入り口ではシーサーが私たちを迎え入れてくれていた。赤瓦屋根のカウンターも泡盛がたくさん並んでいる酒棚も沖縄を感じることができとても嬉しかったのを覚えている。
そんな私が注文したのはもちろん“沖縄そば”。ソーキがとてもおいしく友人と盛り上がっていたところRYOJIのオーナーさんが声をかけてくれ、沖縄県民と伝えるとコーレーグースーを持ってきてくれたのだ。まさかトロントでコーレーグースーに出会えると思っていなかったのでおもわず二人しておさめた写真は今でも携帯の中にある。そしてRYOJIの中でも私の一番のお気に入りはトイレ、である。トイレでは島人ぬ宝をはじめとする沖縄ソングが常に流れており、沖縄県民ならばつい「イーヤーサーサー」と合いの手を入れてしまうであろう。ふと気が付くと、隣の席に同じ語学学校に通っている子が座っていた。声をかけると彼女のグループも沖縄県民の集まりだった。
すっかり意気投合した私たちは別れ際またここで、と約束をして席を立った。沖縄にいなくても沖縄県民とこうして出会えたことがとても嬉しかった。その後もOkinawa Nightというイベントにお邪魔したときは、三線の演奏を楽しみ、年明けにお客さんみんなで泡盛を飲んだ。またRYOJIがお気に入りだった私は、たびたび学校の友人を連れてRYOJIを訪れた。そして毎回トイレに行くときは、一緒にきている友人には「一曲歌い終わるまでもどってこない」宣言をしていた。
料理も沖縄そばをはじめ、ゴーヤーチャンプルーや通堂ラーメンなどすべてが美味しかったが私の中でダントツ一位だったのはサーターアンダギーである。正直沖縄で食べたことのあるどのサーターアンダギーよりもおいしかった。
RYOJIのいいところは一言ではまとめられないが、働いているスタッフを筆頭に人が集まりまるで沖縄にいるような、改めて沖縄が好きだなと実感できる空間だと思う。