【世界一ジミー・ペイジになろうとした男】バンド「MR. JIMMY」がリバイバルショー
3大ギタリストと言われ世界的に有名なギタリスト、ジミー・ペイジ。かつて彼が所属したバンド「レッド・ツェッペリン」の音楽を再現するバンド「MR. JIMMY」が、8月8日から11日までの4日間、トロントの日系文化会館・小林ホールでライブコンサートを開いた。ジミー・ペイジに憧れ続け彼のギターをそのまま表現しようとする日本人ギタリストのジミー桜井さんを中心に、バンドメンバーが最高にロックなミュージックを観客に届けた。
全てが1973年のライブを再現
「MR. JIMMY」は、ジミー・ペイジがかつて属していたイギリスの伝説のバンド「レッド・ツェッペリン」の音楽を再現(リバイバル)し、主にアメリカを中心に活動している。今回のライブは、レッド・ツェッペリンの絶頂期とも言える1973年にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで実際に開かれたライブを忠実に再現しようと、当時バンドメンバーが着ていた衣装と同じものをMR. JIMMYのメンバーが着て登場し、さらに楽器や機材も全て当時と同じ型のものを用意するといった細部にまでこだわりを見せ、特別に実現させたものだった。
約3時間に及ぶライブを通し、MR. JIMMYは70年代にタイムスリップしたかのようなロック音楽で会場を魅せ続けた。ライブの中でジミー桜井さんやメンバーは、「今日は来てくれてありがとうございます。カナダでのリバイバルショーは初めてで、とてもワクワクしています」と挨拶し、会場からは大きな拍手と歓声が上がった。特にジミー桜井さんがジミー・ペイジさながらの音を奏でるたびに会場のボルテージは最高潮に。声を張り上げて一緒に歌ったり体を揺らしたり、観客は終始大盛り上がりだった。
日系文化会館(JCCC)
クリス・ホープ理事長の挨拶
このショーをとても心待ちにしていました。観客のみなさんには、ライブが終わったらこのライブの素晴らしさを周りの人に伝える伝道師になってもらいたいと思っています。
今回のショーはとても特別で、キーボードもスピーカーもギターも、全ての楽器は1973年のレッド・ツェッペリンがマディソン・スクエア・ガーデンでライブをした時に使っていたものと同じ製品を集めました。ジミー桜井さんによると、他のライブでは同じものではなくダミーが使われることがほとんどだそうですが、今日は全部が本物です。本物の楽器によるライブをぜひ楽しんでください。
MR. JIMMYの活動をアシストする
ジミー桜井さんの妻・純子さんの言葉
今回ライブで演奏した70年代の音楽というのは1曲の長さがとても長いのが特徴的です。普通のライブだとこんなに長い曲を演奏するのは難しいのですが、今回クリス・ホープ理事長の熱意のおかげで1973年当時の尺が長い曲も演奏でき、簡単には実現できないリバイバルショーというものを開くことができたと思っています。ライブの最後に観客のみなさんがスタンディングオベーションをしてくれて、MR. JIMMYの目指している”リバイバル”というコンセプトを受け入れてもらえたと感じてとても嬉しかったです。
All Photos by Dave Ohashi