「アンジェラ・アキさんの『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』」パーソナルトレーナー・角田昂紀さん(神奈川県出身・トロント在住)|思い出の一作
第2回目は、日本のボディコンテストの大会で受賞歴をお持ちで今年カナダでの大会にも挑む予定だというトロントでパーソナルトレーナーとして活動されている角田昂紀さんにお越しいただいた。
思い出の一作1回目「ある人のロボット静止画」(VFXアニメーター・堀脇健史さん)
鹿児島県出身で現在モントリオールで3Dアニメーターとして活躍されている堀脇健史さんです。
葛藤の中で背中を押してくれる歌
ーこれまで歩んだ人生の中での思い出の一作をお聞かせください。
角田氏 はい。ふと思い返してみるとアンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」は、自分の人生の決断が迫られたときや、不安を感じた時に優しく背中を押してくれる曲となっています。サッカーを離れることを決意して、進路で悩んでいる時も歌詞が心に響いて自分を信じて道を決めようと思えました。日本を離れて外国での生活でも悩みがあるときはこの曲を聴いて励みにしています。
プロサッカー選手を目指す道からボディコンの道へ
ー日々の筋トレの様子をSNSに投稿されていますが、いつから本格的な筋トレを始められたのでしょうか?
角田氏 僕は3歳からサッカーを始めたのですが、学生時代はプロになることを夢みてクラブチームに入ってプレーをしていました。しかし、途中でふと周りのレベルをみたときに自分の力では到底プロ入りは難しいと思い、プロになる夢を諦めたんです。ずっとサッカー一筋でやってきたので高校卒業後の進路ではとても悩みましたが、やはりスポーツが関連したところに行きたいと思いスポーツの専門学校に進学を決めました。
専門学生時代は、通学しながらフィットネスクラブで働き始めて、顧客のトレーニングをサポートする側として痩せていた僕に「君も身体を鍛えた方がいい」と、上司からのアドバイスもありそこで身体を大きくするための本格的な筋トレを始めることになりました。トレーニングは週6で行い、食事もきちんと管理するようになり、1年後には「Best Body Japan」という大会に出場することとなりました。
ボディメイクをするにあたってのマインドセット
ー筋肉増加のためのトレーニングや、減量のためのダイエットなど自分の精神との戦いというイメージが大きいボディメイクですがどのようなマインドセットをお持ちでしょうか?
角田氏 そういえば僕の中であまりキツイと思ったことがないですね。とにかく、筋トレが好きだから楽しく継続できるっていうのはあるかもしれないです。やらなきゃいけないという受け身の体勢だと辛くなるものなのかもしれないですが、「理想の体型になりたい」「大会で良い結果を出したい」という気持ちでやっているので、「楽しく継続」が僕のマインドセットになっています。こういう考え方は、サッカーをやっていたときから持っていたのかもしれません。
ある顧客との出会いが日本を離れるきっかけに
ーカナダに来られる前はイギリスに滞在していたとのことですがどのような経緯で渡英されたのでしょうか?
角田氏 日本のフィットネスクラブで働いていた時に、英語が母国語のお客さんを指導することになったんです。当時は初心者程度の拙い英語しか話せませんでしたが、通い続けていただきちょうど1年経つか経たないかというときに、旦那さんの都合でイギリスへ行かれることになりました。その方がイギリスへ旅立たれたあとも、上手な英語でトレーニング指導し切れなかった悔しさが僕の中で残っていました。その方とは、その後も連絡をやり取りしていたのですがある日、「イギリスに遊びに来たら?」と誘われたんです。悔しさもあるし、どうせ行くなら旅行ではなく英語勉強も兼ねてワーホリで行きたいと思い渡英することになりました。
やっとイギリスへ出発できる!というときに、その方からのまさかの連絡が入り、またまた旦那さんの仕事で今度は渡米しなければいけないというものでした。やっと会えると、とても楽しみにしていたのですがすれ違いになってしまい、完全に知り合い無しのイギリス生活となりました。しかし、そのおかげで気を紛らわすために公園で一人サッカーをしていたら、気づいたら30人以上ものサッカー友達ができていて、その友達とのコミュニケーションを通じて英語力が伸びていくことも実感出来ました。
現在は、5月頃からカナダでもボディビルの大会が始まるのでそこで良い結果を出せるように現在、減量中です。週6トレーニングを続けて今年で7年目にもなるので大分自信がついてきて緊張せずに挑むことができることかと思います。将来の大きい夢としては、自分のジムをオープンすることです。犬が大好きなので、犬を飼ったときに看板犬として一緒にジムに連れて行けることが出来たら最高です。
カナダ在住歴6ヶ月。ボディメイクで大事な、運動・栄養・休養の3つの柱を基本に、一人一人に合ったトレーニングメニューや栄養管理方法を提供するパーソナルトレーナー。
〈ボディコンテスト〉
2017 Best Body Japan 出場
2017 NPCJ men’s athlete model 2位
2018 NPCJ men’s athlete model 3位
2019 NPCJ men’s athlete model 2位
インスタグラム @koki_kakuta_toronto