余計な力はサヨウナラ|新ミサキのカナダ・ゴルフライフ 第12回
素振りは綺麗だし、いい感じに振れるのに、いざボールを打つときに別人のようなスイングになってしまうというそこのあなた。力が入りすぎているせいかもしれませんよ。遠くに飛ばしたいし、まっすぐ飛ばしたいし、池を越したいし…などという気持ちから、どうしても力が入ってしまいます。でも、力を入れれば入れるほど、筋肉は収縮して、スムーズな動きができなくなります。重力や遠心力で加速するクラブに対して、ブレーキをかけてしまっているのです。
しかし、力を抜くことは理解していても、なかなか抜けないのがみなさんの悩みですよね?力を抜くとちゃんと振れない!という意見もよく聞きます。ここで間違いやすいのが、力を抜いて振ることと、緩く振ることは違います。正しく言えば、『余計な力を抜いて打つ』なのです。
すべての力を抜こうとすると、安定したスイングができません。力を抜くのはグリップ、腕、肩です。そもそも腕や肩に力が入ってしまうのは、グリップを強く握りすぎているからです。ここでまた難しいのが、緩めすぎてもダメということ。あまりに緩いと、スイング中に握り直したり、途中で力を加えてしまう結果になります。大切なことはグリップの圧力を、テークバックからフィニッシュまで一定に保つことです。
では、どの指をしっかり握り、どの指を緩めるのかを説明します(右打ちの場合)。まず、左手は中指・薬指・小指の3本で握り、親指と人差し指は緩めます。右手は中指と薬指の2本で握り、あとの指は緩めます。10本のうち、5本しか力は入れません。一度すべての指に力を入れたグリップと、先ほどの5本のみ力を入れたグリップとで、腕の力みを比べてみてください。それでもまだ力む人は、緩める指を伸ばしてスイングしてみてください。
力まず、しなやかなスイングを目指しましょう。