7歳の娘にメールアドレスを作ってあげた話|カナダのしがないラーメン屋のアタマの中 第20回
みなさんこんにちは。今日は7歳の娘にラップトップを与えて、個人のGmailアドレスを作ってあげた事について、その経緯や親として子供の将来について考えたことを書いてみたいと思います。
きっかけは今年のお正月にさかのぼります。奥さんとの会話の中で、「今の子供たちは、スマホやタブレットは感覚的にすぐに使いこなせるが、ラップトップでワードを使って文章を書いたり、エクセルを使って表を作ったりするのは苦手らしい」という話になりました。たしかにうちの娘も、おさがりのiPhoneをあげたところ、さっそくゲームやYouTubeを使いこなしました。
Wifiを切っていても、いつの間にかオンにしてしまうので、すぐにスクリーンタイムの機能制限を設けたぐらいです。ただラップトップとなると、たしかにタイピングなんかは感覚的に習得するという側面もありますが、ある程度の練習が必要ですし、エクセルは教えるか自主的に学ばない限り、出来る様になるとは思えません。それなら出来るだけ早いに越したことはないよねと、奥さんと意見が一致して、自分の以前使っていたラップトップをあげて、Gmailを作ってあげることになりました。

愛娘の人生初メール
グーグルは、13歳未満の子供にグーグルアカウントやGmailアドレスを付与するにあたって、「Google For Families」という、親がきちんと子供のアカウントを管理できるサービスを運用しており、メールが閲覧できるようになっていたり、広告が出ないようになっていたり、かなり厳密なガイドラインを設けていました。そんなこんなで実際にメルアドを作ってあげて、自分からメールを送ってみると、すぐに返信が来ました。恥ずかしがって、メールを書いている時は見せてくれなかったので、まともに返信が来るか半信半疑でしたが、ちゃんと英語で、しかも背景の色を変えたり絵文字を入れてきたり、さっそく変化球を投げてきました。こどもの学習能力には目を見張るばかりです。
そもそもこれからの世の中、ラップトップを使いこなせる必要があるのか、というご指摘もあるかと思います。たしかに冒頭の「最近の子どもはラップトップが苦手」という風潮は、コンピュータのハードが、ラップトップからタブレット、スマホにシフトしてきているという事実に他なりません。
ただ、感覚知で使いこなせるソフトやアプリがあればそれで良いかと言うと、それもちょっと違うと思います。
スマホ一台で何でも出来て、ソフトやアプリで何不自由なく社会生活を営める世の中は、もうすぐそこまで来ているのかもしれませんが、そのソフトやアプリを作る側は、まだまだラップトップでの作業は必要だと思います。
決して、世の中のモノやサービスを消費するだけではなく、与える側にまわってほしいと願っているわけではありませんし、それで金銭的に裕福になったとして、幸福に直結するとは思っていません。ただ親として子供には、世の中の仕組みや理屈を理解した上で、自分にとっての幸せとは何かをよく考え、それに向かって突き進んで欲しいと思っているので、今後も将来の可能性を広げていけるオプションを与えていきたいと思います。

「雷神」共同経営者 兼 店長 吉田洋史
ラーメントークはもちろん、自分の興味や、趣味の音楽、経営の事や子育てのことなど、思うままにいろんな話題に触れていきます。とは言え、やはりこちらもラーメン屋。熱がこもってしまったらすいません。