TORJA読者旅行記#39
#039 Multicultural Singapore!!!
今月のレポーター Ayanoさん
少し前になりますが、親友とシンガポールへ行ってきました。年間を通して平均気温が25℃〜32℃という、常夏の国です。シンガポールと言えば、マーライオン!ですが、実は他にも外せない魅力的なエリアが盛りだくさんなのです。
シンガポールには、移民が多く住んでおり、リトルインディアやチャイナタウン、アラブストリートなど、エリアごとに独特の雰囲気や文化が感じられます。特にリトルインディアは、まるでインドに紛れ込んでしまったかのよう。カラフルな雑貨や食品が無造作に積み上げられている商店街は、かなりのインパクト大です!このエリアにあるムスタファセンターというスーパーは、地元の人で溢れています。日用品だけでなく、お土産物などもお手頃価格で手に入ります。旅行先で何故かよく現地人に間違えられる私は、今回もインド人のおっちゃんに、特売のビスケットを抱えながら「これ朝ご飯にピッタリだよね!君も毎朝食べてるの?僕はいつもまとめ買いするよ〜。」なんて話しかけられ、思わず意気投合してしまう始末。現地の人と交流できるのが、ローカルエリアの醍醐味ですね。
これだけ多くの人種が住んでいるということもあり、エスニックな食べ物のバラエティもかなり豊かです。チリクラブやチキンライス、ラクサ(ココナッツベースのスパイシーなスープに魚介類がたっぷり入ったシンガポール風ラーメン)など、現地でしか味わえない料理のオンパレード。胃袋が5つくらい欲しい気分でした。
リバーサイドをぐるりと巡るクルーズ船にも乗りました。多国籍な人々と周遊を共にしたのですが、まあメンバーの愉快なこと!とてつもなくキャラの濃いマレーシア人のおばちゃん軍団に圧倒されつつ、船からの眺めを楽しみました。かの有名なマリーナベイサンズの写真を撮ろうにも、始終パワフルに船の上を駆け回るおばちゃんたちが、ほぼ100%の確率で映り込んでしまうので、笑いを堪えるのに必死でしたが、なかなか楽しいひとときでした。
世界中どこに行っても目にするのがチャイナタウン。シンガポールの中華街は、とりわけスケールが大きい気がします。歩きながら上を見上げると、カラフルな提灯が!日本やトロントの中華街のようにごちゃごちゃした雰囲気はなく、何だか洗練されているという印象を受けました。飲茶や色とりどりのかき氷が楽しめるカフェ等も充実していました。
さて、今回私たちが滞在したホテルのあるオーチャード・ロードというショッピングエリアは、夜でも明るく、まさに24時間眠らない街という雰囲気。主に高級ショップや巨大ショッピングモールが軒を連ねています。街中にはユニークな銅像もたくさん見られ、夜になるとライトアップされます。熱帯気候ということもあり、予告無しにすさまじいスコールに見舞われることもあるのですが、地下街が発達しておりスムーズに移動ができます。なかでもアイオン・オーチャードというショッピングモールはフードコートが充実していることで有名です。地下4Fにあるフード・オペラには、現地のローカルフードを楽しめるお店がたくさんあり、毎日通っても飽きない自信があります。セットでオーダーしても$10以下とリーズナブルなので、私たちはいくつか料理を頼んでシェアして楽しみました。
最後に、シンガポール東部に位置するカトン地区は、絶対に外せないオススメのエリアです。この地区には、15世紀後半にやってきた中国系移民の人々が現地のマレー系女性と結婚することで生まれた、中国文化とマレー文化が融合したプラナカン文化が色濃く残り、ヨーロッパ風の建築様式を取り入れた建物が目立ちます。(プラナカンとは、中国系移民の子孫のことを指すそうです。)ピンクや水色のパステルカラーに色鮮やかな花がモチーフの可愛らしい家に、思わず住んでみたいと心の声が…。プラナカンの歴史を学ぶべく、プラナカン博物館へも行きました。靴や食器、洋服など、プラナカンならではの美しい模様が散りばめられた作品に、時間が経つのも忘れてうっとりさせられました。
あっという間の3泊4日でした。シンガポールは淡路島とほぼ同じ面積で、意外にもこぢんまりとした国なのですが、様々な文化が存在するため、より多くの魅力が凝縮されているという印象を持ちました。また、街を歩いていても道にはゴミ1つなくキレイであるということに感動しました。ポイ捨てが厳しく罰せられ、ガムさえ噛んではいけないということは聞いていたものの、コンビニでもスーパーでもガムが売られていないという徹底ぶりにはかなり驚きました。(実は半信半疑で店員さんにも確認しました。)エリアによって何カ国もの文化を体験できるシンガポール、気候は異なるものの、トロントと少し似ている気がします。間違いなくまた訪れたい国の1つです。
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