【6月12日～6月26日】トロント日本映画祭2025　上映作品徹底ガイド｜Toronto Japanese Film Festival

今年2025年で14年目を迎える日系文化会館（JCCC）主催の日本映画の祭典「トロント日本映画祭（TorontoJFF）」が6月12日から開催される。カナダ最大となる日本映画祭は海外の映画祭や日本アカデミー賞で評価を得た注目作品から北米やカナダでプレミア上映となる話題作が目白押しだ。チケットの発売は5月7日から。6月12日から6月26日まで24作品が日系文化会館・小林ホールで上映予定だ。

オープニング作品は『はたらく細胞｜CELLS AT WORK! 』、クロージング上映は『サンセット・サンライズ｜SUNSET SUNRISE』

豪華スペシャルゲストも登壇予定！

• • 『はたらく細胞｜CELLS AT WORK! 』
    武内英樹監督
  • 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は｜SHE TAUGHT ME SERENDIPITY』
    大九明子監督
  • 『光る川｜RIVER RETURNS』
    金子雅和監督
  • 『陽が落ちる｜SEPPUKU: THE SUN GOES DOWN』
    柿崎ゆうじ監督　キャスト：竹島由夏さん・出合正幸さん・笹田優花さん
  • 『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに｜THE VOW FROM HIROSHIMA – DIRECTORS CUT』
    サーロー節子さん・スーザン・ストリックラーさん・竹内道さん

チケット

CANADIAN PREMIERE
はたらく細胞『CELLS AT WORK!』

大人気漫画の実写映画化。高校生・漆崎日胡は、父親の茂と二人暮らし。健康的な生活を送る日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。 一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?

CANADIAN PREMIERE
サンセット・サンライズ『SUNSET SUNRISE』

楡修平の原作『サンセット・サンライズ』を宮藤官九郎の脚本で映画化した。新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの晋作は、４LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタート。仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た〈よそ者〉の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた—?!

CANADIAN PREMIERE
九十歳。何がめでたい『90 YEARS OLD – SO WHAT?』

歯に衣着せぬ物言いで人気の直木賞作家・佐藤愛子。一昨年100歳を迎えた彼女のベストセラー・エッセイ集『九十歳。何がめでたい』『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』を原作に、90歳を迎えた草笛光子が、エネルギッシュかつチャーミングに等身大の佐藤愛子を熱演し、映画化！

断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子は、新聞やテレビをぼうっと眺める鬱々とした日々を過ごしていた。同じ頃、大手出版社に勤める中年編集者・吉川真也（唐沢寿明）は、昭和気質なコミュニケーションがパワハラ、セクハラだと問題となり、謹慎処分に、妻や娘にも愛想を尽かされ、仕事にプライベートに悶々とする日々。そんなある日、吉川の所属する編集部では愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川が愛子を口説き落として、晴れて担当編集に！このふたりの出会いが、新たな人生を切り開く――?!

NORTH AMERICIAN PREMIERE
アイミタガイ『AIMITAGAI』

ウェディングプランナーとして働く梓のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子と優作は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。 なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか？誰かを想ったやさしい「秘密」が、立ち止まっていた人々の心を灯す。

NORTH AMERICIAN PREMIERE
アングリースクワッド　公務員と7人の詐欺師『REVOLVER LILY』ANGRY SQUAD: CIVIL SERVANTS AND SEVEN SWINDLERS

『カメラを止めるな！』の上田慎一郎監督の待望の最新作。税務署に努めるマジメな公務員・熊沢二郎。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコトが企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の刑事の助けで氷室を突き止める熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」ともちかけられる。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える“ある復讐“のためにも氷室と手を組み、クセ者揃いのアウトローたちを集め詐欺師集団を結成する。

TIFF ENCORE PRESENTATION
クラウド『CLOUD』

第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞日本代表作品。世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として働く主人公・吉井。彼がバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく……。

NORTH AMERICAN PREMIERE
がんばっていきまっしょい『GIVE IT ALL』

『坊ちゃん文学賞』を受賞した同名の青春小説が初の劇場アニメーション化！学校をあげてボートのクラスマッチを行っている三津東高校。誰もが全力で競技に挑む中、2年生の村上悦子はひとり冷めた表情。才能もないのに頑張ったって仕方ない…と、勝負をあきらめてばかりいる。そんなある日、悦子のクラスに高橋梨衣奈という転入生がやってきた。クラスマッチのボートに感動した梨衣奈は、悦子と幼なじみの佐伯姫を巻き込み、廃部状態だったボート部の復活に奔走する。 名義貸しのつもりだった悦子も渋々、初の大会に出場することに。

CANADIAN PREMIERE
八犬伝『HAKKENDEN: FICTION AND REALITY』

世界に誇る日本ファンタジーの原点「八犬伝」の実写化！江戸時代の人気作家・滝沢馬琴は、友人の絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始める。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるように集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だ。北斎はたちまち夢中になる。そして、続きが気になり、度々訪れては馬琴の創作の刺激となる下絵を描いた。北斎も魅了した物語は人気を集め、異例の長期連載へと突入していくが、クライマックスに差しかかった時、馬琴は失明してしまう。完成が絶望的な中、義理の娘から「手伝わせてほしい」と申し出を受ける──。

TORONTO PREMIERE
碁盤斬り『BUSHIDO [GOBANGIRI]』

浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び・・・・。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる！

CANADIAN PREMIERE
グランメゾン・パリ『GRAND MAISON PARIS』

日曜劇場で放送されたTVドラマ「グランメゾン東京」は、フランス料理シェフ尾花夏樹と、絶対的な味覚を持つシェフ早見倫子を中心に、「グランメゾン東京」のメンバーが世界最高の“三つ星レストラン”を目指し、奮闘するストーリー。そんな「グランメゾン」が、ついにスクリーンへ—世界最高峰と称されるフランス料理の本場・パリを舞台に、尾花たちは、アジア人初となる“三つ星”獲得へと挑むー。尾花は倫子と、フランス料理の本場・パリで、新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン“三つ星”を獲得するために奮闘していた。かつてカリスマシェフと称された尾花は、挫折や国境の壁を乗り越え、仲間と共に世界最高峰の“三つ星”を手に入れることは出来るのか——!?

TORONTO PREMIERE (In English)
Between Pictures: The Lens of Tamio Wakayama

実写とアニメで、日系カナダ人写真家の故若山民夫の壮大な旅を描くシンディモヅキドのキュメンタリー。60年代にアメリカ南部での公民権運動に関わる過程で写真を習得する。その後、1942年の大量強制排除で破壊されたバンクーバーの歴史的な日本人街、パウエル・ストリートへの日系カナダ人の帰還を象徴すパウエル・ストリート・フェルティバルに関わるようになる。

CANADIAN PREMIERE
ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに『THE VOW FROM HIROSHIMA – DIRECTORS CUT』

13才の時に広島で被爆し、300数名もの学友を瞬時に亡くしたサーロー節子。後にカナダ人と結婚しトロントに移住した彼女が全世界に向けて平和活動家を続ける姿を4年間に渡って密着取材したドキュメンタリー。サーロー節子はICAN（核兵器廃絶キャンペーン）を代表して被爆者としての体験を世界中で語り続け、2017年にICANがノーベル平和賞を受賞した際には、受賞演説を行なった。ナレーターは、広島出身で被爆二世であるニューヨーク在住の竹内道。2人は偶然にも広島女学院の卒業生同士。本作品のプロデューサーでもある竹内もまた、祖父や母の語らなかった体験を少しずつ発見し被爆二世としての自身を見つめなおしていく。

NORTH AMERICAN PREMIERE
ラストマイル『LAST MILE』

11月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか？残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか？決して止めることのできない現代社会の生命線―世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか？すべての謎が解き明かされるとき、この世界の隠された姿が浮かび上がる。「アンナチュラル」「MIU404]と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー。

TORONTO PREMIERE
カラオケ行こ! 『LET’S GO KARAOKE!』

変声期に悩む合唱部の男子中学生と、歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックの実写映画化。中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。

CANADIAN PREMIERE
ぼくが生きてる、ふたつの世界『LIVING IN TWO WORLDS』

宮城県の小さな港町。耳のきこえない両親のもとで愛情を受けて育った五十嵐大にとって、幼い頃は母の“通訳”をすることもふつうの日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが…。母・明子役には、ろう者俳優として活躍する忍足亜希子。原作は作家五十嵐大の自伝的エッセイ。

NORTH AMERICAN PREMIERE
室町無頼『SAMURAI FURY (MUROMACHI OUTSIDERS) 』

時は室町、“応仁の乱”前夜の京――。大飢饉と疫病の連鎖、路上に重なる無数の死骸。そんな混沌の世に風のごとく表れ、巨大な権力に戦いを挑んだ者たちがいた。蓮田兵衛――日本史上、初めて武士階級として一揆をおこした男。本作は彼の元に集結した「アウトロー＝無頼」たちの空前の一揆を巻き起こし、幕府軍に挑む。勝率ゼロに等しい無謀な戦い、その勝機を狙いとは！原作は直木賞を受賞した垣根涼介の「室町無頼」。“リアル”な風と炎と砂塵が舞う中世の暗黒時代を駆け抜ける、エンタメ全開のアクション巨編!!

NORTH AMERICAN PREMIERE
劇場版　忍たま乱太郎　ドクタケ忍者隊最強の軍師『NINTAMA RANTARŌ: INVINCIBLE MASTER OF THE DOKUTAKE NINJA』

タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門との決闘に向かった後、消息を絶ってしまった土井先生―山田先生と六年生による土井先生の捜索が始まる中、担任不在の一年は組では、タソガレドキ忍軍の忍び組頭・雑渡昆奈門と、尊奈門が教壇に立つことに！そんな中、きり丸は偶然、土井先生が置かれた状況を知ってしまうの。忍たまたちに立ちはだかる最強の敵を前に、今、強き「絆」が試される。果たして乱太郎、きり丸、しんべヱたちは、土井先生を取り戻すことができるのかー!?

NORTH AMERICAN PREMIERE
花まんま『PETALS AND MEMORIES』

大切な人を失った家族をつなぐ、記憶の秘密とはー。不思議な記憶を巡る、兄と妹の物語。大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹・俊樹とフミ子。死んだ父との約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた俊樹は、フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるはずだった。ところが、遠い昔に封印したはずの、フミ子の秘密が今になって蘇り…。

CANADIAN PREMIERE
レイブンズ『RAVENS』

ハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』で、ゴールデングローブ賞助演男優賞（テレビドラマ部門）を受賞し、世界が注目する国際派俳優・浅野忠信が伝説の写真家・深瀬昌久を演じる最新主演作。北海道の高校を卒業した深瀬は、父の写真館を継ぐことを拒んで上京する。天賦の才の一方で、闇を抱えていた深瀬の闇は異形の“鴉の化身”となり、彼を翻弄する。1950年代の北海道、70年代のNY、1992年東京までの天才写真家の軌跡を描いたダークでシュールなラブストーリー。

CANADIAN PREMIERE
光る川『RIVER RETURNS』

日本の高度経済成長が始まった1958年。大きな川の上流、山間の集落で暮らす少年ユウチャ。森林伐採の影響もあるのか、家族は年々深刻化していく台風による洪水の被害に脅かされている。夏休みの終わり、集落に紙芝居がやってきた。演目は土地にずっと伝わる里の娘・お葉と山の民である木地屋の青年・朔の悲恋。お葉の涙が溢れかえるように数十年に一度、恐ろしい洪水が起きるという。紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも家族を脅かす洪水を防ぎ、悲しみに囚われたままのお葉の魂を開放したいと願い、古くからの言い伝えに従って川をさかのぼり、山奥の淵へ向かう…

NORTH AMERICAN PREMIERE
陽が落ちる『SEPPUKU: THE SUN GOES DOWN』

ロンドン国際映画祭2025とエディンバラ国際映画祭2025で最優秀賞監督賞受賞。文政十二年、江戸。江戸幕府の直参旗本で書院番を務める吉田久蔵正成は江戸城在番の際に将軍の弓に不都合が生じた罪で謹慎を命じられる。妻・良乃と1人息子・駒之助とともに暮らす久蔵の元に、久蔵の沙汰が切腹であるという知らせが届く。残された時間で、妻として何ができるのか。久蔵の誇りを守り、息子の未来を繋ぐために―。

NORTH AMERICAN PREMIERE
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は『SHE TAUGHT ME SERENDIPITY』

ジャルジャルの福徳秀介によるデビュー小説の映画化。思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われ、恋に落ちる。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲うー。

INTERNATIONAL PREMIERE
35年目のラブレター『THE 35-YEAR PROMOSE』

過酷な幼少時代を過ごしてきたゆえに、読み書きができないまま大人になってしまった主人公・西畑保。保を支え続けたしっかり者の妻・皎子。仲良く寄り添うように生きてきた2人。定年退職を機に、保はあることを決意する。最愛の妻にこれまでの感謝を込めた“ラブレター”を書く――。60歳を超えた保の長い奮闘の日々が始まった。これは実在する西畑夫妻の、本当にあったお話。夜間中学にコツコツと通い、イチから文字を学んだ保さんの感動的なエピソードは各メディアで取り上げられ、創作落語になるほどの広がりを見せた。

TORONTO PREMIERE
Tokyo International Film Festival Winner: Best Film, Best Director, Best Actor
敵『TEKI COMETH』

第37回東京国際映画祭３冠受賞作品。渡辺儀助、77歳はフランス近代演劇史を専門とする元大学教授。20年前に妻・信子に先立たれ、講演や執筆でわずかな収入を得ながら、都内にある実家の古民家で一人慎ましく暮らしている。そんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。「敵」とは何なのか。逃げるべきなのか。逃げることが出来るのかー。