第4回 Toronto Japan Film Festival
第4回 Toronto Japan Film Festival オープニングレセプション
映画祭 / 6月11日〜26日@日系文化会
今年で第4回目を迎えるToronto Japan Film Festivalが昨年同様6月11日から約2週間にわたって開催され、様々なジャンルの映画が19本上映された。オープニングフィルムに選ばれたのは日本でも今年の5月に公開になったばかりの原田眞人監督作品「駆込み女と駆出し男」。女性から離縁を切り出せない江戸時代、幕府公認の縁切り寺であった東慶寺には複雑な事情を抱えた女性たちが離縁を願い駆け込んだ。寺入り前に女性たちの聞き取り調査を行う御用宿に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎が、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていく人情劇だ。当日は原田監督も日本から駆けつけ上映後のQ&Aに登壇した。
レセプションを含むオープニングチケットは500枚完売で来場者たちは小澤カナダが提供するアサヒビールや日本酒を唐揚げや巻き寿司といった日本食と一緒に堪能していた。
今年の開会式は小林ホール内で行われ、まずJCCC館長のジェームス・ヘロンさんが歓迎の挨拶を行った。今年もこのフェスティバルを開催できたことを嬉しく思っている、また今年はオープニングに参加している原田監督に加え、期間中さらに3名のスペシャルゲストの参加が決定しており、とても良い映画祭にしたいと語ると共に、協力してくれている企業、団体、ボランティアの方々に感謝を述べた。
続いて中山泰則総領事はオープニングに参加できて嬉しいとコメントしながらこのフェスティバルを通してより多くの人に日本文化を知ってもらうきっかけになって欲しいと述べた。続いて原田監督より挨拶、映画の紹介があり、堪能な英語で観客の笑いを取りながら映画を楽しんで欲しいとコメントした。
満員御礼、さらに上映後の白熱したQ&Aセッションなど大盛況な幕開けとなった今年のToronto Japan Film Festival。日本人、日系人、カナダ人問わず多くの人に日本映画を楽しんでもらい、日本文化の普及と共に同フェスティバルの成功と今後の発展に期待したい。