モーゲージ・ストレステストの改変によりマーケットに入れない層も増える?!|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

2021年6月のTREB全域・全物件タイプの総取引数は1万1,106件となり、昨年同月の8,645件からプラス28.5%上昇となりました。2月以降から少し落ち着いた感がありますが、しかし新規リスティング数はマイナス0.1%、有効リスティング数はマイナス19.3%となっており、需要と供給のバランスはまだ売り手市場に傾いたままです。
全物件タイプの平均価格は108万9,536ドルとなり、2020年6月の93万1,131ドルからプラス17.0%の上昇です。平均売却日数はマイナス34.6%と4月5月よりも落ち着いた感はありますが、まだまだスピード感を保ち推移しています。
【物件タイプ別の平均価格】

の順に並んでいます。
こうしてみるとマーケットは極めて堅調なようですが、3月のピークからは取引数も下がり平均価格もほぼ横ばいです。明らかに勢いが落ちていますが、例年でも夏期に向かいペースダウンするのが常ですのでその影響はあるでしょう。
モーゲージのストレステストが改変
6月1日よりモーゲージのストレステストが改変されました。これによりモーゲージを組むことがさらに困難になった層は少なくありません。この変更により、買い手は契約レートに2.0%上乗せをしたものか5.25%のどちらか高い方のレートで審査を合格する必要があるようになりました。
買い手の収入に関係なく影響はあるのですが、初めて不動産を購入するのは特に若年層に多く、収入も比較的低いため、モーゲージを限界近くまで利用する率も高いです。組めるモーゲージ金額が下がるということは、彼らがマーケットに入れない可能性が高まるということです。すでに不動産を所有している人は上昇するマーケットで資産形成し、持たぬ者はマーケットに入ることさえ厳しい二極化がさらに進むと予想されます。





