大予測!独自調査 オンタリオ州2022食のトレンド|特集「エンデミック・カナダ2022」

コロナウイルスの世界的な広がりによって、ライフスタイルに大きな変化をもたらした2021年は、飲料・食品業界にも大きな変化が見られた。2021年は環境への配慮から、世界的に「SDGs」「クリーンラベル」「プラントベース」といった言葉を見かけた人も多かっただろう。
プラントベース
今年最大の注目!
ポテトミルク

豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクなど様々なプラントベースのミルクが販売されているが、2022年特に注目されているのが「ポテトミルク」。その名の通り、ジャガイモから作られたミルク。ビタミンB12を多く含むポテトミルクには、エンドウ豆タンパク質、菜種油、チコリ繊維が配合されているが、大豆やグルテン、砂糖を含まないため、料理やお菓子作りなどにも使用できるように開発されたそう。
ジャガイモはオーツ麦やアーモンドと比べ、使用する水分量が格段に少ないことや生産性が高いことから、「ポテトミルク」はサスティナブルな商品としても注目されている。
▼イギリスのDUG社のポテトミルク

美味しくてクリーミーでヴィーガンに優しいプラントベースの飲み物で、ジャガイモから作られ、他のミルクと同じような使い方で使用できる。昨年開催されたThe World Food Innovation Awards 2021において「アレルギーに優しい製品」の最優秀賞を受賞した期待の商品だ。「オリジナル・バリスタ・ノンスウィート」の3種類がある。カナダではまだあまり流通していないが、世界的な環境への配慮が叫ばれている現状において、今後広がりを見せる可能性もあるので注目だ。
今年注目!
代替シーフード
代替ミートは比較的見かけることも多いと思うが、ぜひ注目したいのが「代替シーフード」。約2年前から商品化されていたが、カナダをはじめアメリカや日本でも、ツナやエビなどのシーフードをプラントベースで開発する動きが加速している。
GOOD CATCHのPlant based「Fishless Burgers」と「Fishless Cakes」

GOOD CATCHのプラントベースフィッシュレスバーガーとフィッシュレスケーキは、6種類の豆を使用して作られており、魚はもちろんのこと人工香料や合成着色料、パーム油・菜種油などは使用していない。徐々に取り扱うスーパーも増えてきているのだとか。日本では、豆腐やおからで出来た“うなぎ”の開発が進んでいるほか、お隣アメリカ・ニューヨークでは海藻から作られた“エビ”が6年の歳月をかけて開発され、徐々に市場に出回っているそう。

その他にも米国のFinlessで開発中の細胞培養マグロは、見た目がまるでリアルなマグロ。本物のマグロから細胞を集めて培養し塩分や砂糖・蛋白質などを供給して作られたもの。この細胞培養マグロは現在開発が進められており商品化する日も近いとか。
すでにスーパーで手に入るプラントベースシーフードもあるが、プラントベースミートに比べると比較的少ないのが現状。しかし、世界的にも注目されていることから、スーパーやレストランでも見かけることも増えてきそうだ。
昨年に引き続き、注目されている
“プラントベース食品
・代替タンパク質”

プラントベース食品の代表として、代替タンパク質が挙げられる。代替タンパク質とは、動物性の食品(動物性タンパク質)の代わりに植物性の原料やその他を使って作られたタンパク質のこと。様々な企業や研究機関が開発に乗り出しており非常に注目度の高い分野の一つ。今年は、代替ミートに限らず、プラントベース食品が種別ごとに細分化されてきたことで注目が集まっている。
プラントベースのモッツァレラチーズを使った「フィッシュカツバーガー」

こちらのフィッシュカツバーガーは、『「PC」プラントベースモッツァレラチーズ』を使ったもの。火を通す前のチーズはやや弾力が強い。香りは比較的強めの酸味に加えて、少し甘さも感じる。驚いたのは火を通してから。モッツァレラチーズといえば加熱することでビヨ~ンと伸びるのが魅力だが、こちらもしっかりとろけて伸びていく。どちらかというと“粘度が強い”といったところだろうか。食べるときにもとろけるチーズの食感はしっかり感じた。チーズ自体の味はというと、乳製品らしいミルク感は少ないように感じたが、酸味・甘みが程よく、フィッシュカツにかかったタルタルソースにチーズが絡んで美味しくいただけた。

今年注目!
代替乳製品
代替タンパク質の一つ、「代替乳製品」。チーズやバター、ヨーグルトなど様々なプラントベース製品が台頭している。これらは植物性の代替ミルクを用いて作られている。例えば、ヨーグルト。「YOSO」プラントベースヨーグルトはプレーンやバニラなど、数種類のテイスト・フレーバーから選ぶことができる。
アーモンド&カシューのプレーンヨーグルト

筆者が購入したのはアーモンドアンドカシューのプレーンヨーグルト。ナッツの色が含まれたほんのりピンクっぽい茶色。香りはヨーグルトらしい酸味に加えナッツの香ばしさもしっかり感じる。なんとも滑らかなテクスチャーで濃度はやや強めだが、酸味が強く後からほわっとナッツの香ばしさが追いかけてくる。そのまま食べるのももちろんいいが、グラノーラやメープルシロップを加えて食べるとより、ねっとりとした食感や酸味が引き立ち美味しい味わい。
他にも多くの企業が開発したプラントベースチーズやバターも充実しており、スーパーのデイリープラントベースのコーナーには多くの製品が陳列されている。クリームチーズやシュレッドチーズ、バターやアイスクリームなど、盛りだくさんだ。
TORJA予測!
健康や地球環境への影響を減らすために多くの人が取り入れ始めている“プラントベース食品”。2022年は多くの商品が開発され、市場を席巻していくとみられている。
注目のベジタリアン・ヴィーガンレストラン
食べ応えのあるサンドも魅力!オール“ヴィーガン”メニューのレストラン
LOV

2019年からヴィーガンレストランに生まれ変わったLOV。名前は「Local、Organic、Vegetarian」の略で、全てのメニューがプラントベースで提供される。タコス、カレー、マッシュルームのリゾットやプティーンなど、ファストファインレストランとして誰もが楽しめるメニューで構成されている。写真は2021年夏から登場したChick’nBurger。ブリオッシュバーガーバンズ、パンをまぶしたオイスターマヨネーズに上質なハーブマヨネーズが合わさった食感も楽しいカリカリのヴィーガンサンドイッチ。食べ応えも抜群だ。
こだわりが詰まった“パワーフード”
100%プラントベースのファーストフードレストラン
Copper Branch
Copper Branchはアメリカとカナダ全土、オンタリオ州だけでも17店舗を構える、100%プラントベースのファーストフードレストラン。スパイシーな黒豆のパテで作られたハンバーガーなどはもちろんのこと、ディッシュやサイドメニュー、カフェメニューも充実している。
プラントベースのマレーシア料理といえばここ!
FAT CHOI
オジントンに位置するプラントベースのアジアン料理レストラン。マレーシア料理を提供する「SOOS」が、2018年新たに同じレストラン内でヴィーガン料理の提供を始めたのが「FAT CHOI」である。インドネシアの定番の肉料理をキノコで代用するなど、動物性のものを使わずにFAT CHOI独自のレシピで提供されている。植物ベースのマキ、お好み焼き、カレー、さらにはサテのなど様々なアジアンテイストの料理をプラントベースで楽しむことができる。写真はFCトルテリーニ。
fatchoito.com
人気急上昇!カナダ初のヴィーガンファーストフードレストラン
Odd Burger
カナダ初ヴィーガンファーストフードレストランのOdd Burgerは、オンタリオ州に6店舗を構えている人気急上昇のファーストフードレストラン。なんと2022年以降、北米全体で20店舗以上が開店予定というから驚きだ。写真は“フライドポテトシュープレーム”。乳製品を含まないクリーミーなチーズソースのかかったこのポテトはカナダのソウルフード“プティーン”を連想させる。チーズクリームは自社で開発し作られているものを使用。10種類のバーガーをはじめラップやナゲット、ポテトなどのサイドメニューやデザートも豊富。2022年大人気の予感!
100%ヴィーガン&グルテンフリーが魅力のベイクショップ
Bunner’s Bake Shop

トロントのジャンクションとケンジントンマーケットに2店舗を構えるBunner’s Bake Shopは、2010年の創業当初から100%ヴィーガンと100%グルテンフリーを徹底。大人気のシナモンロールはWayfareビーガンクリームチーズで作られた厚くてふわふわのフロスティングが魅力の一品。
bunners.ca
緑あふれる上質な空間で環境にも身体にも優しい料理を!
1 Kitchen Toronto

1 Hotelの1階にある“1 Kitchen Toronto”では、「廃棄物ゼロ、持続可能性」を柱とし、メニュー内にそれら全てを可能な限り含めるようにしているという徹底ぶり。使われる食材は店から100km圏内の地域から調達しており、100人以上の農家や職人と協力して地元の農業コミュニティーを支援している。写真はランチメニューのHeirloom Tomatoes。インパクト抜群のトマトを好みの大きさにカットして、トマトの下に敷き詰められたシードや添え付けのディップ、ソルト、オリーブオイルと絡めながらいただく。
https://www.1hotels.com/toronto/taste/1-kitchen
一から手作りのプラントベースタイ料理!
こだわりのつまった本格的な味を楽しんで
Mugi Plant-based Thai Restaurant

伝統的なタイ料理に触発された100%プラントベースのレストラン。本場のレシピとスパイスブレンドを使用し、すべてのカレーペーストとナンプラーは店で手作りされている。また、ほとんどのタイ料理で使用されている魚醤とエビのペーストは独自のプラントベースレシピをあみ出し、料理にうま味の要素を作り出しているというから驚きだ。
mugi.ca



















