「県人会」という存在|カナダ新移住者とトロント日系コミュニティー

1月24日、トロント県人会連合会はトロント本願寺にて、1月18日にJCCCで開催された「お正月会」のブース出展に伴うお疲れ様会・懇親会・情報交換会を行いました。お正月会に参加した19県すべてから、当日お手伝いくださった県人会の皆さん(大人・子ども合わせて約60名)が集まりました。また、ご住職の橋本先生と杉浦先生もお招きし、和やかで楽しいひとときを過ごしました。
ゲストスピーカーには、香川県人会より、文部科学省の留学プログラム「トビタテ!留学JAPAN」を通じてトロントに来ている留学生の今西いろはさんをお迎えしました。日本女子ホッケーへの貢献、そして香川県人の世界に広がるネットワークの構築を目標に、トロントで熱心に活動されているその姿に、参加者一同大きな刺激を受けました。日本の次世代の強さとたくましさを目の当たりにし、希望に満ちたひとときとなりました。
私たち県人会の活動は、これまでの先輩方から受け継いできた歩みの上に成り立っていますが、その受け取ったバトンを次世代へとしっかりと渡していくことが、今の私たちの役割であると改めて感じる機会となりました。
1月30日、カナナキスから全カナダ日系人協会(NAJC)エグゼクティブディレクターのケビン・オカベ氏と、奥様のなおこさんがトロントへ出張で来られた際、トロント県人会連合会の運営委員会メンバーが、ゲストにもう一人JAMSNETカナダ理事ステポナイティスゆかりさんもお招きして、モミジ・ヘルスケア・ソサエティにて意見交換会を行いました。
その中で、トロント以外の地域に住む移住者とのつながりの必要性を、改めて強く認識しました。私はNAJC傘下の新移住者委員会(JNIC)の委員長も兼任していますが、最近、県人会の活動がトロント以外の地域でも注目されていることを感じています。
その背景には、移住者の増加と多様化があると考えています。ニーズも多様化し、深刻化する一方で、それを受け止めるサービスや支援体制には地域差があり、トロントやバンクーバーのような大都市と地方都市とでは、同じ国内とは思えないほどアクセス環境に差があります。だからこそ、情報やサービスを共有できる仕組みが必要とされているのではないでしょうか。
そのプラットフォームの一つとして、隔たりのない自由な活動ができるふるさと繋がりの「県人会」という存在が、今あらためて求められているのかもしれません。
全カナダの日系移住者コミュニティーのハブであるJNICを通じて、県人会活動を各地へつなぎ、少しでも多くの日系社会の皆さんに寄り添える団体であり続けたいと願っています。

文章=原あんず
トロント都道府県人会・連合会会長
全カナダ日系人協会(NAJC)
新移住者委員会(JNIC)委員長




