ソチ五輪金メダリスト羽生選手専属のマッサージ・セラピストが教える身体と健康 #04
青嶋 正
RMT:カナダ公認マッサージセラピスト / 日本オリンピック委員会 日本スケート連盟の強化スタッフ
第4回 腰痛チェックリスト
腰痛に長年苦しんでいる患者さんが多くいます。腰痛は外見からは辛さが分かりにくいので、困るケースも多いようです。そもそも腰痛とは何かと考えてみると、
1)炎症や神経圧迫、2)関節の動作制限などの理由により腰部に感じる痛みです。
長年回復しない理由として、病院の検査では引っかからないレベルの問題、痛みの原因が特定できていないケースがあります。ナゼ?原因が見つからないのか???見つからないのではなく、痛みの原因が検査上は“問題なし”とされる領域に存在しているため検査上は問題なしと判断されてしまうのです。
簡単に言うと筋肉が凝っているだけでは、多くの場合何も処置がなされないということです。X線もCTもMRIも取ったのに特に何もしてもらえない。といった状況です。しかし、何でもないと言われても“痛いもんは痛い”というのも現実です。
今日は、諦めかけていた腰痛をもう一度、見直してみる方法をマッサージセラピストの知識の範囲でご説明いたします。
腰痛チェックリスト
①どこが痛むか?
②何時痛むか?
③いつから痛み始めたか?
④痛みのレベルを1-10で表現すると?
⑤痛みを増強または減少させる動きがあるか?⑥動きのどの部分で痛むか?
⑦痛みを誘発する動きがあるか?
⑧事故、怪我の経歴があるか?
⑨痛みは良くなってる/悪くなってる?
⑩痛みの種類は?(他の部位に走る痛み、電気ショックみたい等)
⑪患部が熱を持っているか?
この様な事を観察してみると、痛みの原因がどこにあるのか限定しやすくなります。
①筋肉。腱。靭帯のどの部位に存在するのか?
②それ以上の問題なのか?
③炎症の有無?
④急性、慢性?
この様な事が分ると、どのようなアプローチが必要なのかが正確にわかります。施術を行なうにも、また日頃のエクササイズの際にも、どうせならこの様にしたほうが効果的だということが明確になります。 例えば、関節動作の最後に痛みが出るような場合は、筋肉では無く腱や靭帯に問題があるケースが多いといった具合です。この様な慢性症状を改善できない為、腰痛に悩まされてきたが、適切な処置を行い劇的に回復するケースもありますので、長年の腰痛も諦めず、これを機に一度専門家に相談してみてはいかがですか?もちろん当院でもご相談受け付けています!!
ワンポイント解剖学
筋肉muscle:
骨格、皮膚、内臓などを動かす筋繊維〈筋細胞〉の集まりからなる。骨格筋の付着のうち、相対的に運動の小さい側を起始origin/大きい側を停止insertionと言います。〈筋肉がどこからどこへ付いているかを示します〉
**筋肉の起始停止部を理解するとストレッチを効果的に行うのに大変役立ちます。
靭帯ligament:
2つ以上の骨や軟骨を連結する線維性結合組織関節部に無理な力が加わった時に生じた靭帯の軽度の損傷を捻挫と言います。
腱tendon:
骨格筋の付着部で骨や軟骨との連結に働く結合組織繊維の束を腱と言います。(筋肉の疲れが溜まったり、慢性痛の原因が存在する可能性が高い場所です)物理的な刺激や細菌感染が原因で腱が炎症を起こした状態が腱鞘炎です。






