H.I.Sオススメ オトナの旅。プリンスエドワード島
NHK 朝の連続テレビ小説「花子とアン」がスタート。「赤毛のアン」を日本で初めて紹介した翻訳家村岡花子の半生を描いたストーリーである。
村岡花子の孫が「アンゆりかご村岡花子の生涯」の書籍をもとに中園ミホさんが脚本としてドラマ化した作品である。女学校で英語を学習し、英語教師として赴任、翻訳の仕事。モンゴメリが書いた長編小説「Anne of Green Gables」を訳し「赤毛のアン」を日本で紹介し、その間に波乱万丈の人生を描いたドラマである。
長編小説「Anne of Green Gables」カナダの作家モンゴメリはプリンスエドワード島で生まれた。幼い頃、母を亡くし、父がカナダ西部へ移住した為、モンゴメリはプリンスエドワード島のキャベンディッシュの農場で暮らす祖父母の下で厳しく育てられた。15歳の頃、継母と暮らし、辛い思いをする。この時期に書いた詩やエッセイが新聞に掲載され、作家を目指すきっかけとなった。
キャベンディッシュで中等教育を終え、シャーロットタウンのカレッジ、さらにはハリファックスの大学の聴講生として文学を学ぶ。教師として務め、未亡人になった祖母と暮らすため、キャベンディッシュに戻る。気難しい祖母との生活の中で丁度その頃、長編小説を書く気になる。
牧師と婚約後、1908年最初の長編小説「赤毛のアン」を出版し、世界的なベストセラーとなる。結婚後はオンタリオ州へ移り住み、数々の著書を執筆し、最後はトロントへ移住し、生涯を終えた。
「赤毛のアン」の小説でマシューとマリラの老兄妹は働き手を探すため、孤児院から11歳ぐらいの男の子を貰うはずだったが、登場したのは赤髪でそばかすだらけの女の子、主人公アンシャーリーであった。最初は戸惑っていた老兄妹も、一緒に暮らすうちに変わってくる。
主人公アンは空想を膨らませるのが好きでおしゃべりな女の子。同級生のギルバードにいじわるされ、逆に対抗心で勉強に励む。ダイアナとの出会いで一生の友達を得る。マシューとの永遠のお別れ、様々苦難もありながらも、赤毛のコンプレックス、おしゃべり好き、空想にふけるのが大好きで、頭が良いが頑固の自由なアンを生き方は、皆に勇気を与え、和ませてくれる。
プリンスエドワード島に、主人公アン、原作のモンゴメリ、さらには翻訳家村岡花子の思い描きながら、訪れてみよう。