ルアー屋さんのオンタリオ釣り日記 第37回
ボンジュ~ル♪
今号のルアー屋さんのオンタリオ釣り日記は、フランスはパリからお届けしたいと思います。
エッフェル塔、ベルサイユ宮殿、凱旋門、ルーブル美術館…etcと、名所に事欠かない美しき街パリですが、実はそんなおしゃれな街のど真ん中で釣りが出来る!という事をご存知の方はあまりいらっしゃらないのではないかと思います。
かくいう僕も、初めてその話を聞いた時は、「そんなぁ、何言ってるんすか?そんなおしゃれな街のど真ん中で釣りなんかできるんすか?冗談はやめて下さいよぉ」ってなノリだったのですが、昨年の12月にフランスに出張に行く機会がありまして、パリの釣りを経験して参りました。(友人達からは、オマエにパリは似合わなさすぎる!だの、場違いすぎる!だの、散々な言われようでしたが。笑)
パリの釣りを案内してくれたのは友人のフレッドさん。『ストリートフィッシング』という、かつてのパリには無かったニューカルチャーを生み出し、フランスのフィッシングシーンを牽引している人物です。
意外かもしれませんが、フランスでは元々そんなに釣りは盛んではなく、ルアーフィッシング自体がここ20年ぐらいの新しいカルチャーとの事。
ヨーロッパならではの格調を重んじる文化からか、昔、フランスで釣りと言えば限られた人達向けの敷居が高い趣味だったらしいのですが、フレッドさんが提唱するストリートフィッシングは、「普段着のまま気楽に釣りに行こうよ。釣りはちょこっと時間が出来たら楽しめる遊びなんだよ。」と、釣りを身近な存在にしたもの。
そんなフレッドさんの呼びかけがパリでじわじわと広がり、ここ最近、パリ市内で釣りを楽しんでいる人達が増えてきているとの事です。
パリにストリートフィッシングと言うニューカルチャーを誕生させたフレッドさん。見た目や物腰はメッチャ温和な方ですが、秘めたる馬力や情熱は凄いものがあります。
そんなパリの釣りですが、狙いはヨーロピアンパーチ、ザンダー、パイク、ヨーロッパオオナマズなど。
北米にもイエローパーチと言う魚が居ますが、ヨーロピアンパーチはその親戚の魚な事もあって姿形はイエローパーチに似ており、より大型に成長するようです。
ザンダーは北米のウォールアイの親戚で、こちらも北米のウォールアイより大きく成長するとの事。
パイクは北米に生息しているノーザンパイクと同じ種類で、フランスの釣り人達にとってのパイクは、北米人にとってのマスキーのみたいなドリームフィッシュのようです。
パリの釣り場の中心になるのは、パリ市内を流れる運河やセーヌ川。
釣り竿片手に自転車や地下鉄を乗り継ぎ、お目当ての釣り場で思い思いに釣りを楽しむのがパリのストリートフィッシング。
エッフェル塔の横でロッドを振るなんて、何とも痛快じゃないですか?
チャンスがあったら、また是非挑戦してみたいパリのストリートフィッシングでした~♪
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西根博司(にしね ひろし)
鳥取出身。ルアーフィッシング歴33年。プロルアービルダー歴26年。カナダ歴18年。寝ても覚めてもルアー作りと魚釣りのことばかり考えている典型的な釣りバカ人間。