マスターシェフEric Chong、レストランR&Dこの春オープン
初代マスターシェフ勝者Eric ChongとデーモンシェフAlvin Leungがタッグを組む!! 新しい形の中華を提供するレストランR&Dがこの春オープン!!
毎回平均170万人の視聴者数を記録した、カナダで最もよく観られているテレビ番組マスターシェフ・カナダ。昨年1月から4月半ばまで15エピソードに渡って放映され、1000人近い応募者から選ばれた50人の頂点に立った初代王者がEric Chong。審査員であるAlvin Leungとパートナーを組み、スパダイナ通りにこの春レストランをオープン予定だ。
新たなコラボレーションの詳細は?
明確な場所はまだ決まっていないものの、チャイナタウン近くのスパダイナ通りに遅くとも4月までにはオープンするといわれている。レストランの名前はRebel&Demonの略だそう。Ericはその若さで勝者になったことから”反逆者”の呼び名が、Alvinは“デーモンシェフ”として知られていることに由来している。レストランのコンセプトはアジア、中華系を基本にカナダとマスターシェフらしさを組み合わせたいわゆるフュージョン料理だが、彼らはそう呼ばれるのを好んではいない。中華に縛られることなく様々な要素をブレンドした新しい中華といった方が良いかもしれない。
若き王者Eric Chong
22歳という若さで賞金10万ドルを獲得したEricは料理学校に通ったわけではなく、ハミルトンにあるMcMaster大学を卒業しエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたばかりだった。その仕事に対して違和感を覚え始めていたEricは母から教えられたマスターシェフ・カナダに応募し、家族の反対を押し切って仕事を辞めた。仕事の時間を全て料理の練習時間にあて、過去のマスターシェフを見ながら様々な技術を身につけていった。そんなEricのレストランでの経験は浅く、今回の優勝を機に審査員Alvin Leungに呼ばれ香港にある彼のレストラン‘Bo Innovation’で経験を積んだ。
デーモンシェフジャッジAlvin Leung
スカボローで育ったAlvinもEricと同じく元エンジニアで、料理に関しては自分自身で勉強してきた。独学だからこそ固定概念に捕らわれることなく新しい形の料理を提供し続ける彼のスタイルはいつしかX-Treme Chineseと呼ばれ、彼自身もデーモンシェフと名乗るようになった。語源はギリシャ語のDemon(遊び心)であり、いい意味でも悪い意味でも食べる人を驚かせてきている。究極の美食と中華と他の料理の組み合わせの可能性を追求し、香港にあるBo Innovationでは3つ、ロンドンにあるBo Londonでは1つのミシュラン星を獲得している。
マスターシェフ・カナダ紹介
マスターシェフはイギリスで1990年に始まったリアリティーテレビ番組。アマチュアや料理好きな人が応募し、最終選考に残った16-20人程度がテレビシリーズの中で各々の腕を競っていくもの。2010年スタートのアメリカ版が北米全体で人気を博し、2014年ついにカナダ版のマスターシェフ・カナダがスタートした。
マスターシェフ・カナダの審査員には香港でミシュラン3つ星レストランを経営するオーナーシェフAlvin Leung、CanoeやLumaで有名なOliver & Bonacini Restaurantsの共同オーナーで各レストランの料理クオリティーを管理しているシェフMichael Bonacini、OriginのオーナーシェフClaudio Aprileの3人が選ばれた。
マスターシェフ・カナダシーズン1では優勝者が決まるエピソード15まで個人戦やグループ戦の中で審査員が出す難題を創作料理でクリアしていく。最後は決勝でMarida Mohammedを下したEric Chongが初代王者に輝いた。途中脱落の掛かったPressure Testに直面することもあったが、決勝ではロブスターと卵を使った麺料理、アジアンテイストを取り入れたバナナの天ぷらに抹茶と小豆のアイスクリームを添えたデザートを披露し、審査員を唸らせた。
既にシーズン2の制作に向け、昨年7月にはトロントで出場者選考が行われた。他の州でも既に選考は終了しており、多くのファンがCTVで2月8日午後7時からスタートするマスターシェフ・カナダシーズン2の放送を待ち焦がれている。
今までダウンタウントロントでは中華に対して安い、早いなどの印象が強かったがこのレストランがオープンすることでチャイニーズの多く住むマーカムやリッチモンドヒルに負けない料理が楽しめるようになるだろう。ミシュラン3つ星シェフと新進気鋭の若いシェフが創りだす新しい料理に今から期待したい。
(Photo 4 MASTERCHEF CANADA Season 2, premiering Sunday, Feb. 8 at 7 p.m. ETPT on CTV)
All photos by Courtesy of CTV