【TORJA注目イベント】NEXT Stop Japan: Marketplace ― Sakura Pop-Up Store in Toronto ―日本ブランドの発信地、トロント





会場: The Welcome Market(938 Queen St W) Queen通りとShaw通りに位置する人気イベントスペース
「NEXT Stop Japan: Marketplace」は、日本製品と文化の魅力を伝えるポップアップストア・イベントだ。会場内には来場者が楽しめる仕掛けが満載で、子どもから大人まで誰もが参加しやすい内容となっている。主催は日本貿易振興機構(ジェトロ)、共催は在トロント日本国総領事館と国際交流基金(The JapanFoundation)。政府系機関が連携し、イベントを通じて「日本ブランド」をトロント、そして北米市場へ戦略的に届けるプロモーション企画となっている。



2026年のコンセプトは「桜(Sakura)」




桜は、日本において新しい季節の訪れ、再生、希望を象徴する存在である。その象徴性を、イベント全体のビジュアルおよび空間設計に落とし込み、日本の春という物語を体感できるポップアップストアとして展開する。
単なる物販ではなく、高品質な日本製品、食品、文化コンテンツを通じて、日本の美意識や背景にある思想までを伝える構成となっている。プロダクトの背後にあるストーリーまで含めて理解してもらうことを目指している。
日本ブランドを“体験”として届ける




会場には、食品、日本茶、キッチン用品、雑貨、文房具、キャラクターグッズなど、日本の多様でユニークな食品や製品を扱う出店者(31店舗)が集結する。
販売だけでなく、テイスティング、展示、ミニイベント、ワークショップなどを通じ、日本の春を五感で味わう設計となっている。会場内には13のベンダーブースを設置。多くが日替わり、週替わりで展開される予定であり、訪れるたびに新たな発見がある構成である。


本企画は、日本ブランドの存在感をローカル市場に根付かせるための実践的なマーケットプレイスでもある。単発イベントにとどまらず、将来的な輸出促進を視野に入れた戦略的発信と位置付けられる。


会場は、The Welcome Market 。Trinity Bellwoods ParkやOssingtonエリアにも近く、トレンド感度の高い来場者層が見込まれるロケーションである。これまでにも多数の有名ブランドのポップアップが開催されてきた実績ある空間だ。
展示・パフォーマンスの見どころ
特別展示 ― 写真に収まらない存在感


まず視覚的なインパクトとして登場するのが、日本の有名なアニメキャラクターのフィギュアである。日本のアニメ文化を象徴する存在が会場に設置される予定だ。トレードショーなどで展示されるスケール感を、そのまま体感できる貴重な機会となる。


さらに、日本を代表する楽器メーカーであるYamahaのグランドピアノが2台設置される。1台は入り口すぐのショーウィンドー的スペースに設置し、誰でも自由に楽しめる。もう1台は、ステージ横で音を奏で、音楽を通じた繋が創出される。
桜を背景に写真撮影が可能なフォトブースも設置される。撮影用に日本の学生服も用意される予定であり、“体験としての日本”を視覚的に共有できる空間が設計されている。


イベントのもう一つの軸は、「体感」である。日本製品を“見る・買う”にとどまらず、日本文化そのものに触れ、参加し、理解を深める構成で、子どもから大人まで楽しめる多層的なプログラムに注目したい。
体験ワークショップ― つくることで学ぶ、日本文化
参加型プログラムも本イベントの大きな魅力である。展示、音楽、伝統芸能、工芸、生活文化などにおきて、来場者が参加し、学び、体感することで、日本ブランドと日本文化の価値を多角的に理解する場である。
- 風呂敷の歴史と包み方レッスン(NAGAMOCHI)
- 包丁の研ぎ方・使い方講座(Knifewear)
- 桜スタンプ制作ワークショップ ※有料(Paper Plus Cloth & Tokyo Ecole)
- ブックカバーづくりと日本文化学習(国際交流基金)
- 金継ぎデモンストレーション (Shuichi)
パフォーマンス&デモンストレーション
― 日本文化の“本物”に触れるステージ
いずれも単なるショーではない。背景にある技術、思想、所作までを伝える構成であり、日本文化の奥行きを体感できる内容となっている。


- 着物の知識と振袖の着付けデモ(Salon de Tea + Kimono)
- 日本楽曲のピアノ演奏(Hibiki Project、橋本茉莉子氏)
- 三味線と和太鼓のDUO「てんてん」
- 茶道の紹介とデモ(Groupe Sakao inc)
- 和菓子「練り切り」で桜を作るデモ(Copper Tea)
JETROに聞く ― 日本商品の認知拡大を担う消費者直結型施策
イベント全体の魅力とは何か


「スペシャリティフードから日常の食材まで、トロントで“日本”を気軽に楽しめる文化マーケットである」と担当者は説明する。買い物、学び、交流がひとつになった体験型イベントであると位置づけ、飛行機に乗らずに、日本の魅力をたっぷり味わえる場。それがNext Stop Japanの基本コンセプトだという。




日本の食品、飲料、ライフスタイルブランドが集まる数日間のマーケットとして、本格的な日本商品を試すことができ、ブランドの背景にあるストーリーやこだわりまで知ってもらえる設計になっている。
会場では、特別な食材や菓子、日本茶の試飲、日用品や定番食材の販売を行う。来場者が自由に味わい、見て、出展者と直接話しながら、それぞれの商品に込められた想いや日本文化を感じ取れる仕組みだ。
プロモーション実施の背景


カナダでは近年、日本の商品に対する人気が高まっている。食品、日用品、文房具、キッチン用品、アニメ関連グッズなど、多岐にわたる分野で需要が拡大している状況にある。



一方で、オンラインでの認知拡大に加え、「実際に商品に触れ、味わうことができるオフラインの体験は不可欠である」と担当者は話す。一般消費者が直接体験する機会を設けることが、日本商品の理解とファン層拡大につながるという認識だ。
昨年2月には「Sake Month」と題し、1か月間にわたる日本酒のオンライン・オフライン合同プロモーションを実施。そうした取り組みの積み重ねの結果、LCBOでも日本酒の取り扱いは増えている。

今回のプロモーションの目的と目標
今回の取り組みについて、担当者は次のように述べる。
「まず第一に、カナダ市場における日本商品の認知度を高めることが目的である」
現地消費者が日本の商品に触れる機会そのものを増やすことが出発点だという。オンライン・オフライン双方の取り組みを通じ、日本食品、文房具、キッチン用品、アニメグッズなど多様なカテゴリーの商品を紹介し、購買促進とファン層の拡大を図る。
さらに視線は流通構造にも向けられている。
「現地ベンダーとの協働プロモーションを通じ、日本商品の取り扱い拡大、新規バイヤーの開拓、既存バイヤーとの関係強化を目指している」
単発のイベントに終わらせるのではなく、市場内での流通基盤を強化することが狙いだ。
最終的な目標についてはこう締めくくる。
「カナダ市場における日本商品の存在感を高め、継続的な需要拡大と市場開拓の加速につなげていきたい」
Next Stop Japanは、文化イベントであると同時に、市場戦略の実践の場でもある。その両輪が、今回のプロモーションの核にある。
計7カテゴリー、31ベンダーが出店予定

https://www.jetro.go.jp/canada/events/nextstopjapan2026.html
ジェトロにより、Amazon.caで購入できる日本の商品を展示します。茶筒、抹茶、酒器、箸、画材、かご、お香など、日々の生活の質を高める日用品を実際に手に取っていただけます。

























