【インタビュー 】トロント小児病院 心臓外科チーフ 本淨修己(ほんじょうおさみ)先生|カナダと日本の医療制度の違い
セントマイケル病院のボビー・ヤナガワと川口保彦です。今回は2025年からトロント小児病院(sickkids)の心臓外科チーフに就任された本淨修己先生にインタビューしました。
現在のお仕事に至る経緯を教えていただけますか?

1997年に医学部を卒業し、岡山大学で基礎トレーニングを行い、博士号を取得しました。その後、2004年に現在のSickKidsに留学。2年間研究に従事した後、臨床トレーニングを2年、さらにセントマイケル病院で1年間行いました。偶然の縁で上司だったグレン先生からスタッフ外科医への誘いを受け、道が拓けました。グレン先生は手術や人生の師匠、いわゆるメンターであり、彼との出会いが私の人生を大きく変えました。
ご家族について教えていただけますか?
妻と娘の3人家族です。私の両親は故郷の徳島で元気に暮らしています。娘はカナダの大学に通っています。渡加後生まれたのでカナダ産ですね(笑)。トロント補習校も高校3年までやり遂げました。段々人数が減っていく中友達と励まし合い、よく頑張ったと思います。
多忙な外科医生活の中、ご趣味や休日はどうされていますか?
料理が趣味です。家族で楽しめ、最後に食べられる (笑)。一人サイクリングやランニングは僕にとっては瞑想の時間であり、リフレッシュとアイデアを得る貴重な機会です。
日本へ戻られることを考えたりされますか?
現在の役職を全うする予定ですが、任期が終わればいい歳ですね(笑)。これまで日本からの誘いもありましたが、自分なりの方法で日本に貢献する形を模索してきました。お断りし、罪悪感を感じたこともありますが、医療は場所を問わずできることがあると信じています。
カナダで働く日本人としてこれまでを振り返って何か思うことはありますか?
「真面目」「誠実」「きっちり」——こうした日本人の美徳が、海外で働く上でも大きな力になりました。必ず評価されると思います。また、メンターとの出会いがキャリアを飛躍させるきっかけになることを実感しています。頑張っていればそういう存在にきっと巡り会えると思います。
本淨先生、チーフ就任おめでとうございます!

ボビー・ヤナガワ
トロント大学セント・マイケルズ病院心臓外科チーフ・プログラムディレクター。トロント大学医学部卒、トロント大学心臓外科、米国バージニア州イノバ・フェアファックス病院、ニューヨーク州マウントサイナイ病院でのトレーニングを経て現職。











