【第16回】カナダの冬を楽しめる本 | トロントの本屋さん
こんにちは。みなさまご機嫌いかがでしょうか?今月のトロントの本屋さんのコーナーは、堀内がお送りさせていただきます。
今年は寒くなるよ!と、ニュースの記事などで脅かされましたが、そこまで寒くもなく今年も無事越冬出来そうですね。先日友人と話していると「カナダには先住民っているの?」と、聞かれました。そりゃ、いるよ!学校の授業で習ってないの!?歴史とかもう少し勉強してよ!!という感じで、少し驚かされました。
カナダ=エスキモー
本多勝一 著(朝日新聞出版)
ところで、日本のアイスクリームのメーカーでエスキモーというのがあると思うのですが、そういえば最近あまり見かけないなと思ったら、2010年に無くなっていて、全て森永乳業に統一されたそうです。知らなかった・・・
そんなエスキモーですが、南にはあまりいなく、北極に近い北の方で生活しているそうです。顔も白人のような顔ではなく、私たちアジア人に近いモンゴロイド系なんだそうです。
極寒のサバイバル 生き残り作戦
洪在徹 文・鄭俊圭 絵 〔福田知美 訳〕(朝日新聞出版)
今年の冬はそんなに寒くないとはいえ、北の方はきっと寒いんでしょうね。
ちなみに人が住んでいるところで世界一極寒な場所はロシアのオイミャコンという北海道の北の方の村で、マイナス71℃という記録があるようです。
ギネス世界記録2017
クレイグ・グレンディ 編 大木哲 翻訳・翻訳編集 井上美和子 翻訳・翻訳編集 片岡夏実 翻訳・翻訳編(角川アスキー総合研究所)
また余談ですが、イングランドの元ラグビー選手たちが2015年に北極でコートを作ってマイナス30℃の中で試合をしたという記録があるそうです。ゴールのポールなどを100キロほど持って現場までみんなで歩いて行ったそうです。どんだけー!
直木賞 蜜蜂と遠雷
恩田陸 著(幻冬舎)
「ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。『ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する』ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。様々なバックグラウンドを持った人物を描く、著者渾身、文句なしの最高傑作!」
芥川賞 しんせかい
山下澄人 著(新潮社)
「十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験。19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!」
それではまた次号でお会いいたしましょう!アディオス!!
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