~高血圧症にならない生活の仕方 その②~|漢方内科医の手当て|王瑞雲の連載コラム
先月号で書きましたように、血圧はその時々で自己調節して人の身体をうまく生かしている大切な機能です。自然の生きる力と言えるでしょう。人の身体は同じではありませんので、血圧の幅もまちまちです。ただし高血圧であろうと低血圧であろうと、極端になりますとその人の身体自体がうまく機能しなくなりますので大きな病気にならない前に気を付ける必要があります。
高血圧症になった結果一番大変なのが脳卒中とも言われる脳梗塞や脳出血です。朝こめかみが痛いとか、後頭部に不快な痛みを感じたら要注意です。自己養生の他に鍼灸、漢方医、かかりつけの西洋医の所へ行ってチェックしてもらいましょう。その他にも心臓血管系の異常、そして全身どこでも起こりうる血栓症や動脈瘤、動脈内膜炎、動脈乖離や剥離などの様々な心臓血管系の病気も高血圧症が原因で引き起こされます。どれも生命に直接関係する危険なものですので専門の研究分野があるのです。
しかし医者でなくともその病気の予防をすることができます。病人の主治医は病人本人であるというのは本当です。身体は一人ずつ生物的につながっていませんので、本人の身体の感覚は本人しか分からないのです。私は食生活では安全な日本の伝統食をと言っていますが、人によって生活環境が違うので一人ずつが「高血圧にならない方法」を研究する以外ありません。
食事は不耕起栽培の玄米、野菜食、各種の豆類、海藻や小魚などが中心になりますが、基本は必要以上に食べないこと。「本物の食べ物を少食で」とも言われます。他に「アロエ酢」を作って毎日大匙1~2杯を飲んでください。自分で作ることが大切です。お金がかかりませんし安全です。
身の回りの化学医薬品の点検も大事です。医薬品と言えど身体にマイナス作用のあるものは全て毒となり得ます。ネオニコチノイド、PFAS等の他にも数えきれない種類の化学物質が地球上に蔓延しています。空気、水の汚染も拡大しており、また放射能、電磁波問題も深刻です。
それに対して昔から日本ではが解毒作用のあるイネ科植物の「マコモ」が使われてきました(英語ではワイルドライス)。解毒は血圧を正常化させる良い方法です。日本の医療文化の知恵は寿命が尽きるまで学習できるのです。

王瑞雲(オウ ズイウン)
漢方内科医1940年神戸生まれ。小中校の成績は中の下。数学が苦手。日本医師国家試験を最年少で合格。東京大学付属小児科医局員研究生を経て東京都国立市に開業。聴診器一本に漢方と食養をメインとした診察スタイルで60年以上の診療経験。新聞コラム連載、著書多数。現在トロント在住。 Blog: https://ohzuiun.com/






