~お酒を飲む方へ その②~|漢方内科医の手当て|王瑞雲の連載コラム
前回酒に飲まれる人々の手当ての仕方を書きました。最近女性も男性に負けないくらいに社会的活動をする人も多いですが、仕事はきつく、性別関係なく、ストレスを抱える人々も増えているのが現実です。
酒飲み会にかこつけて飲まされ、事件に巻き込まれてゆく人々にも出会ってきた私の経験から言いますと、「人の世」とは、面白いですが緊張します。まず自分の生命を守ることが先決です。キッチンドリンカーたちの様子も診察してきたのですが、私から言えば、国籍、性別、年齢、関係なく「生きるとは本当にきつい修行だ!」という感じです。それ自体は仕方がないです。文句言わずに「面白いなあ」と逆転発想するのです。
少しはお酒のマイナス面を少なくしようと、昔からいろいろ言い伝えられてきました。理由はいちいち「どうして?」とか考えなくてよいのです。「ああそうですか」と知っておき、その方法を試してみるか、全く無視するかは自由です。身体は一人ずつ違いますので、効き目がある人も、全く効かない人もあるかも知れません。ご自分で判断してください。
- お酒は毎日飲まないで週2日は休みます。
- 自分の身体に合うお酒はそれぞれ異なるので自分に合うのを選ぶことです。
- 1回に飲む量をはじめから決めておく。
- 空きっ腹には飲まないで、温かいものを食べながらチビチビ飲むのがお勧めです。
- お酒を飲む前に蓮根のおろし汁を盃2杯飲んでからお酒を飲む。飲んでいる途中でも時々飲むと身体は楽になると言われます。
- お酒を飲んだ後は熟した柿を食べると良い。なければ干し柿でもよいし、その他にも梨、葡萄など甘い果物を食べるのも調子が良くなると言われてきました。
- 鰹節削りの入った味噌汁にたっぷりおからを入れ飲むと身体へのアルコールの負担は軽くなるとも言われますが、「そのまま全部飲んで食べてしまいなさいよ。もったいないから」と私は伝えています。
家族が「今日は飲み会がある」という時は出かける前に「カイジ顆粒」(槐[エンジュ]の樹のキノコ)5gとツムラの漢方の135番茵蔯蒿湯と17番五苓散エキス顆粒を各1包ずつお湯に溶いて飲ませました。帰宅後も1日2~3回で最低1日は飲みます。民間療法ではカワラヨモギ茶、ヨモギ茶を飲んだりします。
他にも健康を守る方法があるので研究してみると面白いでしょう。

王瑞雲(オウ ズイウン)
漢方内科医1940年神戸生まれ。小中校の成績は中の下。数学が苦手。日本医師国家試験を最年少で合格。東京大学付属小児科医局員研究生を経て東京都国立市に開業。聴診器一本に漢方と食養をメインとした診察スタイルで60年以上の診療経験。新聞コラム連載、著書多数。現在トロント在住。 Blog: https://ohzuiun.com/






