世の中の変化、 新たな挑戦② デジタルトランス フォーメーション|カナダのしがないラーメン屋のアタマの中 第24回


前回のコラムでお話ししました冷凍ラーメンですが、おかげさまで概ねご好評をいただいており、販売開始から1ヵ月で2千食以上をご購入いただき、まずまずのスタートを切れたかなと一息ついたところです。ご購入いただきました皆さま、本当にありがとうございました。それでもまだまだコロナ以前の売り上げには程遠く、商品のブラッシュアップや販売方法の改善に注力し、よりたくさんの方々のご家庭に美味しいラーメンをお届けしたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。
自社デリバリーとDX
さて、今回は引き続き、世の中の変化に伴って新たに始めたチャレンジ、自社デリバリーとDX(デジタルトランスフォーメンション)ついてのお話です。トロントエリアから始めた冷凍ラーメンの自社デリバリーも、リッチモンドヒルやマーカム、スカボロ、エトビコと徐々にエリアを広げて、週に3日、せっせとデリバリーを行っています。これが自分でやってみるとなかなか奥が深いのが新鮮な驚きでした。効率化やお互いのストレスの軽減のために、グーグルのリアルタイムロケーションシェアリング機能を使って、現在地をリアルタイムでお客様に確認していただきながら、事前にお伝えした到着予定時間に商品をお届けするなど、大いに企業努力の余地が残されており、DXが一つのキーワードになるなと実感しております。

DXというワードは、新しいテクノロジーを積極的に業務に取り入れて技術革新を推し進め、業務の効率化を図るのみでなく、収益構造や事業体そのものを根本から変えていきましょう、という取り組みを指す言葉です。これはあらゆる事業において、以前からその必要性がさけばれていましたが、世間的には、飲食業界は特に遅れをとっているという現実がありました。それがこのコロナ禍で冷凍ラーメンの自社デリバリーをはじめて、これはまじめにDXに向き合って取り組んでいかないとヤバい、というのが率直な感想です。
アナログとデジタルの融合
自分はやはり飲食店でのカスタマーサービスがベースとなっているので、来店→注文→提供→お伺いという一連の流れを自社デリバリーにトレースして、SNSを通した来店→グーグルフォームでの注文→自社デリバリーでの提供→メールやメッセンジャーでのお伺い、という位置づけで考えると、自社デリバリーのみがアナログで他のすべてがデジタル化することになります。さらにここで重要なのが、ただ単に今までアナログで行っていた業務をデジタルに置き換えるという事ではなく、アナログで構築してきたお客様との絆、エンゲージメントや良好な関係性を、いかにデジタルに載せて構築できるか、というのがDXの大きな課題と捉えています。
いかに新たな価値や意味を創出できるかがカギ
美味しい料理を愚直に作り続けていれば、売り上げがアップしてお店がうまくいくというのはごく一部の限られたお店でしかもはや実現できず、美味しい料理は提供するのは当たり前で、いかにそれ以外の価値や意味を創出できるのかが明暗を分けるカギで、そういった難しい時代を生きているのだな、と腹をくくるしかありません。ただ、これまで積み重ねてきたお店の価値を、デジタルを通して継続的に積み重ねられることが出来れば、唯一のアナログの接点である自社デリバリーがさらなる意味を持ち、レバレッジとして効いてくるのではと目論んでいます。冷凍ラーメンという商品のみでなく、販売方法も含めた全体構築それ自体が、イノベーティブな試みであると信じて、引き続き頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

「雷神」共同経営者 兼 店長 吉田洋史
ラーメントークはもちろん、自分の興味や、趣味の音楽、経営のことや子育てのことなど、思うままにいろんな話題に触れていきます。とは言え、やはりこちらもラーメン屋。熱がこもってしまったらすいません。












