TORJA読者旅行記#50 ハワイ
#050 ハワイ
今月のレポーター 茜さん
日本はまだまだ寒い2月初旬ハワイにバカンスへ。ハワイは言わずもがな世界中から愛される人気の南国リゾートとして知られおり、美味しい食べ物やショッピング、マリンスポーツはもちろん大自然の美しさを楽しめる場所である。ハワイ州は、太平洋に位置するハワイ諸島にあるアメリカ合衆国の州であり、州全体が島だけで構成されているのはアメリカ合衆国で唯一である。
今回旅行をする際にガイドブックで見つけた『ハワイ症候群(ハワイ大好き病)「症状」はハワイに行きたい…とうわごとを繰り返し、中には毎年行かないと心身ともに不調になる。「推定患者数」は毎年100万人以上日本人が訪れるハワイ。その7割がリピーター。「治療法」は難病であり、現在のところ効果的な治療はない。対処療法としてとりあえずハワイに行って一時的に症状を鎮静化するしかない。』という病気に例えられるほどたくさんの人を魅了するハワイを、身をもって体感することとなる。
今回旅したのはホノルルを中心としたオワフ島とハワイ島の2つの島。2月のハワイは雨期の真っただ中であり、雨が降ることはなかったが、朝と夜は気温が下がり、一枚羽織るものが必要なくらい涼しい気温となる。しかし昼間は半袖でからっとした天気に風が心地よく汗をかくほど暑くなかったため、私にとっては過ごしやすい気温であった。
初めに訪れたハワイ島ではレンタカーを移動手段として利用。信号がほとんどなく、入り組んだ道もないほぼ一直線というシンプルな道はドライブの時間を爽快な気分にしてくれる。窓を全開にして気持ちのいい風を受けながらマグマが時間をかけて冷えて固まった場所を切り開き作られた道ははどこまでも私の気持ちを開放的にしてくれた。
今回の旅の大きなイベントの一つであるサンセットと星空を見るツアーに参加。目的地へ向かう車の中でもハワイについてや、見える景色について説明をして楽しませてくれる現地ガイドさん。どんな景色が私たちを待っているのかわくわくしながら向かう。目的地は富士山よりも高い場所にあり、世界の天文台が集まる太平洋最高峰のマウナケアの4,000m付近。2,000m付近で高山病にならないために休憩をし、体を一度慣らしてから頂上付近へ向かう。
その際ハワイとは思えない極寒対策並みのスキーウェアを配布され、あまりの重装備に参加者も少し笑いながら着用していたが、なぜあんなに厚着をさせられたのか目的地にたどり着いてから納得。ここはハワイかと疑うほど凍えるくらい寒い。雲よりも高い位置に来ているため気温もそれだけ低くなっていた。しかし、そこでみるサンセットはもう言葉を失うくらい美しいもので眼下に広がるのは一面に広がる雲と赤みを帯びたオレンジ色の夕日だけ。
夕日の光を遮るものはなにもなくずっと遠くまで広がっていた。日が沈んだ後は天体観測へ。天体観測も想像以上のスケールの大きさで360度広がる満点の星空はすべて一度に見ることができず、見上げてみるだけでは物足りなくなり参加者全員最終的には寝転がってみていた。今まで見たことがないほどの無数の星の多さに圧倒されながら自然の力強さ、神秘的な魅力に魅了され時間を忘れてしまうツアーであった。
美味しい食べ物がたくさん揃うハワイで特に楽しんだのはマラサダの食べ比べ。マラサダとは見た目もシンプルな揚げパンで中にクリームを入れたりと様々なアレンジが加えられバリエーション豊かなハワイの定番おやつ。作り方もいたってシンプルかと思いきや、お店によって生地の柔らかさや味わいが異なったため、これはどこのマラサダが一番おいしいが見つけてやろうと食べ比べを開始。家族会議の結果、生地の柔らかさがどこの店舗よりもふわふわで軽い触感だったレナーズ・ベーカリーがNo.1に決定!何個も食べられる美味しさであった。
今回、2つの島を旅し、それぞれ違った楽しみ方を見つけることができた。オワフ島は「THEリゾート」というにふさわしい南国リゾートの環境が整っているという印象であったが、ただ日本語が飛び交っているのは少し海外にいるという感覚が薄くなってしまうかもしれない。一方ハワイ島はレンタカーがないと移動が大変な反面、地元の人々の暮らしを垣間見ることができ、ゆっくりとした時間の流れが心地よい。
自然の壮大さを感じるには十分なスケールの大きさであった。今回の旅行を通してハワイに魅了され、もう一度訪れたいと思わずにはいられない。日本に帰って日常生活に帰った私は「なんで今こんなことしてるんだ?」と思ってしまうほど、ハワイ症候群にすっかりかかってしまったのであった。
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