【第53回】金銭的に追い詰められてはいけない|みらいのカナダ株式投資大作戦
こんにちは!みらいあせっとです!今回は「金銭的に追い詰められてはいけない」を紹介しますね。今回の話で伝えたいことは「欠乏は人の判断を狂わせる」。例えば、「お金がない」、「時間がない」、「友達がいない」といった欠乏下で、人は誤った判断をしがちです。
昨今の物価高では、ただ普通に生きているだけでも金銭的に追い詰められてしまう可能性も無きにしも非ず。そうなる前に、そうならないように、手を打っていきましょう!というお話をお伝えしたいです。では、詳しく解説しますね。
彼女はなぜ半額の高級なお肉を買ったのか
食べ盛りの子供を持つ、ある貧困下の女性。預金通帳にはお金がなく、生活が苦しいというテーマで取材を受けています。取材中、彼女は「当たり前の価格では買えないですね」と、半額になった焼き肉用の牛肉をスタッフに見せる――。
これはSNSや匿名掲示板で話題になる、ある画像をテキスト化したものです。あなたももしかしたら見たことあるかもしれません。
牛肉の元の値段は1580円。半額になったとはいえ790円。と、ここまで説明すれば、この画像がなぜ長年に渡って話題になり続けるのかが想像できるかと思います。
真相はわかりませんが、こんな可能性もあると思うんです。それは、お金がないという欠乏の影響で、「半額」というお得なイメージだけで選んでしまった可能性です。
ここからは彼女が取材中に示した行動は、誰にでも起こり得るという点をある研究事例から紹介しますね。
「欠乏」は人の判断を狂わせる
2013年のAFP通信に「貧困が人の知力を鈍らせる」という研究事例が掲載されました(出典:https://www.afpbb.com/articles/-/2964902)。
この事例によれば、「貧困は人の知力を鈍らせ、IQ(知能指数)を13ポイント減少させる可能性がある」というのです。
これだけだとわかりにくいと思いますので、ちょっと次のような状況を想像してみてください。
例えば、1週間後に大きな支払いをしないといけない。人生でこんな大金支払ったことない。その時、あなたは冷静に対応できますか?
お金は口座にちゃんと入っているだろうか。支払いに遅れてトラブルになったりしないだろうか。
もしかしたら、支払いのことで頭がいっぱいで、仕事が上の空になってしまうかもしれない。
書籍「いつも『時間がない』あなたに:欠乏の行動経済学」では、お金や時間の欠乏などで頭がいっぱいになる「トンネリング」が判断を狂わせるとされています。
欠乏は脳にストレスを与え、視野を狭めます。結果として、目先の利益に囚われ、長期的に最善の判断ができなくなるのです。
わたしたちは、貧困の話を見聞きした時、当事者の能力に問題があると考えがち。しかし実際は逆で、貧困だから良い判断ができていない(貧困でなければ良い判断ができる)可能性があるのです。
金銭的に追い詰められてはいけない
というわけで、タイトルの「金銭的に追い詰められてはいけない」を回収しましょう。
その理由は、貧困に陥ると良い判断が出来なくなる可能性があるから。聡明な人であっても、トンネリングで判断力が落ちることを忘れないでください。
そう、経済的な余裕がある時に預金を増やしたり、資産性のあるものを買ったりして、将来の金銭の欠乏に備えるのです。
例えば、「キャッシュフローを増やして、生活の安定性を高めて金銭の欠乏に備える」という考え方もあります。そんな時、カナダ株式の配当金は役立つかもしれません。
カナダの株式には比較的高配当な株式が多く存在します。成長性という点では、アメリカのIT企業には劣るでしょうが、配当金が魅力的という点では優位性があります。
合理性で言えば、配当金はすべて再投資したほうが、資産形成はより効率的に進みます。しかし、配当金をあえて受け取るのも安心感を得られるなど、欠乏への備えとしてはメリットがあるのです。
冒頭でも触れたように、現在はただ普通に生きているだけでも金銭的に追い詰められてしまう可能性のある時代です。わたしたちはそんな中で生きていかないといけない。
将来を信じて投資をすれば、金融資産はきっとあなたの人生の助けになる。わたしはそう信じています。