桃の節句|お茶コラム
3月3日は「桃の節句」ですね。この日は私の誕生日で、名前の由来でもあるので、昔から特別な日でした。毎年お雛様を飾って妹とお祝いしたものです。
「桃の節句」は中国の「上巳の節句」が起源で、厄払いの行事として日本へ伝わったといいます。人形をつくり、それに厄を移して、川に流す「流し雛」という厄払い行事があり、それが江戸時代頃から雛人形を飾る文化がうまれ、「ひな祭り」と呼ばれるようになったといいます。ひな人形は女の子が遊ぶものであったため、この日は女の子が主役で、女の子の健やかな成長と健康を願う日となったといいます。
また、旧暦の3月上旬は、現代の3月下旬以降になり、その頃は桃の花が咲きはじめることから「桃の節句」と呼ばれるようになったといいますが、呼び名が浸透したのは江戸時代頃だそうです。
カナダにいると3月上旬はまだまだ冬真っ只中…春はあまりにもほど遠い…と感じるかもしれませんが、せめて「お祝い行事」で春を感じてみましょう。
ひな祭りメニューで思い浮かぶのは、ちらし寿司や蛤(はまぐり)のお吸い物、菱餅やひなあられなどがあげられるかと思います。
彩り豊かなちらし寿司には、長寿を象徴する海老や、見通しがよいれんこん、財宝を表す錦糸玉子など、おめでたい要素が詰まっています。
また、蛤は昔から縁起の良い食べ物とされていたそうです。それは同じ貝殻同士がぴったりと重なる二枚貝だからで、生涯を通して一人の人と添い遂げられるように。といった夫婦円満の願いが込められています。
菱餅は上から桃、白、緑と3トーンですが、雪の下に新芽が芽吹き、花が咲いている情景を表しています。ひなあられは、桃、緑、黄、白の4色が一般的ですが、それぞれ四季を象徴しており、四季を通じて、我が子が幸せでありますように、という願いが込められているといいます。
医療が発展した現代、私たちは厄や災いを気にすることは少なくなったように思いますが、それでも親が子の幸せを願う気持ちは、いつの世もかわらないのだな。とつくづく感じます。
皆さんは毎年日系文化会館で3月の第一週に「Haru Matsuri」が開催されているのをご存知ですか?私は桃ティーのお茶ブースを毎年出店させてもらっており、いつも楽しみにしているイベントです。日系文化会館で執り行われている文化活動やクラブ活動をしている団体の発表会、お披露目会の場でもあるそうです。JCCC茶道クラブの皆さんによる、抹茶席もあります。ぜひ一服しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?また、日本食や和菓子を販売するベンダーさんの出店など、日本を感じる要素がたくさん詰まっています。是非、日本の春を感じに足をお運び下さい。

吉田桃代
Tea&Herbal Association Canada公認ティーソムリエ日本茶アドバイザー
日本茶のオンラインストア「Momo Tea」とお茶団体「Nihoncha Canada」を運営。Momo Teaは2015年からトロントのお茶の祭典、Tea Festivalや、日系文化会館の季節のイベントを中心に出店。2023から日本茶の良さをカナダの人に広めたいという想いを込めて、日本茶と日本の文化に特化した「日本茶祭り」を主催。毎年11月第一日曜開催予定。











