【2024年11月11日】「和食まつり」が5年ぶりに開催!カナダ日本レストラン協会(JRAC)20周年記念
前売り割引チケット
会場: 日系文化会館
https://www.eventbrite.ca/e/japanese-food-festival-2024-washoku-matsuri-tickets-954439202347
JRACは和食や日本食材、日本酒の魅力発信・販売促進を目指し、トロントの日本食レストランなどが中心となって2005年に設立され、トロントにある日本食レストランや料理人、レストラン従事者が集まり、日本食の素晴らしさや美味しさを多くの人に知ってもらう「和食まつり」を開催してきた。コロナ禍を経て、20周年記念となる今年2024年11月11日に、今年5年ぶりの「和食まつり」を開催する。
カナダ日本レストラン協会(JRAC)の歴史
トロントでは、1980年ごろより日本食ブームが始まり、1990年から2000年にかけて日本レストランの第一次ピーク時代を迎えた。
当時トロント郊外のレストランも含めると800軒程度にまでに増えた日本レストランだが、その多くは日本人以外のオーナーできちんとした日本料理・生食の基礎教育を受けていない事業者が大半だったとされる。
当時の日本人飲食業界関係者の間では、1軒でも食中毒を出してしまえば日本レストランへの影響は計り知れないと状況を危惧していたとされる。
そんな中、アメリカ西海岸で寄生虫「アニサキス」の問題があり、鮮魚を冷凍しなければならないという条例ができたことがトロントにも影響を及ぼす。
当時のオンタリオ州政府が日本食について深い知識がないまま、この条例と同じような法案を策定したことをきっかけに、トロントの日本人レストラン事業者と日本人シェフが立ち上がり、日本食に適した鮮度の保ち方や保存・冷凍方法を提唱する非営利団体「JRAC」を設立した。
そして、日本食文化と伝統、この問題に対する解決策などを提案し署名運動も行い、合計およそ2万人の賛同者を集め当局に提出し、2005年には法案が撤回、現在の日本食業界の繁栄の礎を築いていた。
「日本食文化と伝統の啓蒙・日本の農水産物と食材の振興」を理念に、2005年にカナダ政府から認可され非営利団体として活動しているJRAC。
昨今は、日本料理や和食、日本食材、日本酒などの魅力を一般消費者に発信する「和食まつり」を中心に、日本の生産地とカナダの流通業者の橋渡し役となり、地方自治体を巻き込んだ、輸出促進と地方創生が一体となった活動を展開している。
また、コロナ禍では、経営悪化した会員レストランの相談に乗るなど、当地の日本食レストランを支える相談役として、セーフティーネット機能の維持にも貢献している。
JRACの最近の活動
日本レストラン業界にとって今後さらに深刻な問題になってくると思われる料理人やスタッフの永住権取得問題に取り組んでいる。
「現在は、山野内勘二・在カナダ日本国大使や松永健・在トロント日本国総領事にも協力してもらい、ビザと人材確保で苦しむ多く日本食レストランのためにも少しでも成果をあげていきたい」とJRAC幹部は話す。
これまでのハイライトと今年の注目ポイント!
前回は新型コロナウイルスによるパンデミック前2019年の開催だが、愛媛県が全面的なスポンサーだったため、料理にも愛媛県産食材が盛り込まれた。
前菜三種(鴨ロース煮・愛媛県産里芋田楽・愛媛県ミカンフィッシュ真鯛の炙り)に始まり、刺身やステーキに愛媛県産鮮魚の寿司に続き、紅まどんなや同県産柿を使用したデザートで締められた。
参加者らはそれぞれの料理に日本全国の銘酒をペアリングさせたり、愛媛の地酒「石鎚酒造」の大吟醸や純米吟醸などを堪能した。
今年2024年は、毎年恒例となる「マグロの解体ショー」がイベント前のカクテルレセプションで予定されているほか、さつまいもの試食やウイスキー、日本茶の試飲なども計画中だという。
そしてメイン会場では、各レストランの料理人が中心となって日本料理のフルコースが予定されている。
今年は愛媛県の食材に加えて、鹿児島の和牛やなど様々な地域から食材を揃える予定だ。
また寿司職人たちによる寿司の盛り合わせやチラシ寿司も用意され、日本酒やビールなどと楽しめる予定だ。
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