ケベックの新法により州でのハリウッド映画やテレビの撮影が激減|TORJAニュース報道局
去年6月、ケベック州で法案96が施行された。これは州のフランス語文化を守るために可決されたが、その内容が実に厳しい。
従業員25人以上がいる企業はフランス語のみで仕事をしなければならない上、求人広告も仏語で掲載することや、できる限り仏語以外の言語を採用希望者に要求しないことが求められる。
移民は入国から6ヶ月間英語で公共サービスを受けられるが、その後は仏語のみだ。この法案の施行は住民だけでなく海外から来る事業にも影響を及ぼしている。
特に目立っているのはハリウッドからのテレビ・映画の撮影依頼の激減。ケベックの映画製作団体は法律が可決されてまもなく、州政府に国外からの映画製作では英語を使用してもいいように法を改正することを要求した。その改正はすぐに受け入れられたが、法案96がもたらしたケベック州の悪印象は呪縛となりそうだ。
奇抜な法案とも見られますが、日本では「日本語を喋らないといけない」という暗黙の了解が成り立っていますよね。日本語を喋らない人には「国に帰れ」と言うし、東南アジアからの出稼ぎ労働者には日本語習得を要求し資格を取らせる。ケベック州とあまり変わらないと思います。これでは住みにくい、と土地を離れる人たちが将来増えるのではないかと想像します。