トロントの公立高校で先住民教育が義務化|TORJAニュース報道局
2月1日、トロントのスクールボードは11年生(日本での高校2年生)の英語クラスのカリキュラムを書き換えることで合意。
現在11年生全員を対象に英文学の名作であるシェイクスピアやディケンズの作品を学ぶクラスを必修科目としているが、その科目の代わりに先住民作家の近代作品に集点をおくクラスを必修とするという。すでにトロント公立学校の29校で提供されてきた授業が全校で受けられるようになり、生徒が近代の先住民の声を学ぶ機会ができるのは、先住民コミュニティーにとって大きな喜びだ。オンタリオ州が力を入れている先住民族との「Truth and Reconciliation(真実と和解)」プロジェクトの一環としても偉大な一歩を踏んだ。
これから11年生を掛け持つ教師らはこの新しい授業をより豊かに教えるため講習を受けるそうだ。
英語で教育を受けた筆者の視点からするとこれは望ましい変化です。日本の高校で古典を学んだけど役立ったことがないと聞きますが、欧米でもシェイクスピアを読んだからといって何かの役に立つことは特にありません。しかし近代先住民文学からは先住民の「今」を知ることができる。トロントとカナダの歴史と文化を守る責任を考えさせられると期待しても良いのでは?