歴史的建造物の上に学生寮を建設する計画が批判の的に | カナダニュース報道局
149 College St(College StとMcCaul Stの交差点近く)にある「Stewart Building」は現在トロント大学の施設として使われている歴史的建造物。1894年にE・J・レノックスという建築家がデザインしたこの建物は近代化する街並みのなかでも独特な存在感を放っている。レノックス氏がトロントで手がけた建築は70以上もあり、なかでもよく知られているのは旧市庁舎とカサ・ローマ。「Stewart Building」はもともと「Toronto Athletic Club」として建てられ、トロント初の屋内プールがあったことで有名だった。
しかし、今月この建造物を増築して学生寮を建てる計画が進んでいることがニュースになった。1978年に市の遺産として登録されているこの建物だが、この計画が実行されれば遺産として残される可能性は低く、ただの学生寮の外観になってしまう。学生の住宅不足を解消するためだが、歴史的建造物を改造してまでも再開発する必要があるのかが問われている。これからの動きが気になるニュースだ。
すでに人が密集するダウンタウンに学生寮を建ててもその家賃は高いでしょう。富裕層の学生なら払えるかもしれませんが、実際大学以外にメリットはないのでは?大学の名前に「トロント」と入っているからこそ市の歴史を大事にしてほしいと筆者は思います。学生が大事なら、トロントで彼らにどのような生活や経験をしてもらいたいかもう少し深く考えるべきかと思います。